詐欺で逮捕された“スパコンの鬼才”の素顔

 東京地検特捜部は5日、経産省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金約4億3100万円をだまし取った詐欺容疑で、スーパーコンピューター開発のベンチャー企業「ペジーコンピューティング」の創業者で社長の斉藤元章容疑者(49)と元取締役鈴木大介容疑者(47)を逮捕した。“スパコンの鬼才”ともてはやされた斉藤容疑者とは何者か――。

 特捜部によれば、2人は2014年に研究開発事業にかかった費用を水増しした実績報告書をNEDOに提出し、助成金をだまし取った疑い。

 斉藤容疑者は新潟大学医学部、東大大学院医学系研究科修了後、東大付属病院での勤務を経て、米・シリコンバレーで医療系ベンチャー企業を立ち上げた。

 その名が知れ渡ったのがスパコンやAI(人工知能)の開発で、15年のスパコン省エネランキング(Green500)では、ペジー社が理研と開発したスパコンが1位に輝き、2~3位も独占。医師出身の異才による快挙と話題になった。

 また先月には、スパコンの計算速度ランキング部門(TOP500)で同社が開発した「暁光」が4位に入り、省エネ部門でも1~3位を独占していた。この快挙を受け、NHKは斉藤容疑者に密着した「プロフェッショナル 仕事の流儀」を11日に放送予定だったが、逮捕で“お蔵入り”となった。

「スパコン予算を巡っては、事業仕分けでの蓮舫氏の『2位じゃダメなんですか』発言で奮起していたスパコン業界で、斉藤氏は1位を取るという使命に燃え、同時に思想的にも異端児扱いされていた」(IT関係者)

 NEDOによれば、10~17年度にペジー社には詐欺容疑がかかった件も含め、5件(総額約35億2000万円)の助成金が交付されていた。

「斉藤氏は政府や自民党でアドバイザーを務めるなど政権と近い関係にあり、ベンチャーのペジー社が優遇され過ぎていると疑問の声が上がっていた。特捜部はペジー社を巡るカネの流れに不透明な部分があるとして捜査に着手し、本件も入り口に過ぎない」(永田町関係者)

 森友・加計問題以上の安倍政権を揺るがす大ヤマとなる可能性も指摘されている。

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記事提供社から

「詐欺で逮捕された“スパコンの鬼才”の素顔」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    医大を出てパソコン弄りとか、ちょっと時代錯誤なアナログなおっさんww

    0
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