2月に引退した岩元師のスピリット受け継ぐ北出師

2月に引退した岩元師のスピリット受け継ぐ北出師
北出成人調教師

 1日から栗東で武幸四郎、武英智、高柳大輔、安田翔伍の4人が新規調教師として厩舎を開業した(美浦は田中博康、林徹、和田勇介の3人)。

 一番の注目はやはり武幸四郎厩舎。その初陣はいきなりの土曜阪神1R(3歳未勝利牝馬限定、ダート1800メートル)のグアン。しかも兄の武豊が騎乗するとあって、トレセンではかなり話題になっている。

 新規調教師がデビューするこの時期になると、記者がふと思い出すのは、2005年に北出調教師が試験に受かった後に会見で口にした印象深い言葉だ。こういう場では毎回、「目標とする調教師は?」という類いの質問が出て、その答えは調教助手時代に世話になった師匠の名前が出るのが通例なのだが…。北出師が挙げた人物は従来のものとは違って、「岩元調教師です」。

 家が近くだったらしいが、岩元師と師弟関係でもなければ、深い交流があったわけでもない。それでも、北出師は尊敬するトレーナーに、先月いっぱいで定年引退した岩元師の名を挙げた。

「なんで岩元先生だったのかって? オペラオーにずっと和田を乗せ続けたでしょ。あれはなかなかできないこと。すごいことだと思って」

 のちに絶対王者として君臨するテイエムオペラオーが1999年の菊花賞で2着に敗れた後、主戦の和田が降板の危機にさらされたことは有名な話だ。それでも岩元師は「俺とオーナーの仲だから」こそできたのだろうが、竹園オーナーを説き伏せて、和田を乗せ続けた。この時の説得があったからこそ、翌年の年間8戦8勝の快記録があったと言ってもいい。

「岩元先生が見せた、ああいう姿勢はこれからも忘れてはいけないと思う。自分自身がそれをできるかといったら…簡単ではないだろうけどね」

 今、北出師は競馬学校の騎手候補生を厩舎で預かり、面倒を見ている。

 騎手交代に、よりシビアな時代となった今、岩元師と同じことをするのは極めて困難だが、少なくとも“スピリット”を受け継ぐ調教師がいることに、ちょっぴりホッとする記者であった。

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