福島第1原発「7年後」の現実

福島第1原発「7年後」の現実
バスの中から撮影した3号機

【ラジオDJ・ライターのジョー横溝氏が現地取材で見たもの:短期集中連載1】福島第1原発(F1)の事故を引き起こす原因となった東日本大震災から11日、丸7年を迎えた。果たして事故は収束に向かっているのか? 答えは「ノー」だ。音楽誌「Rolling Stone」のシニアライターを2017年まで務め、音楽だけでなく社会問題などの取材にも取り組むラジオDJ・ライターのジョー横溝氏(49)が今年も現地取材を敢行。ジョー氏がF1の「目に見える安全」と「目に見えない危険」をリアルにえぐり出す。

 東日本大震災から7年が経過した。福島の復興も順調に進み、F1の事故も収束に向けて確実に前進していると考えている人も多いと思う。

 2011年12月16日に野田佳彦総理大臣(当時)が「発電所事故収束宣言」を発令。安倍晋三総理もF1の汚染水に関して、13年9月7日に「アンダー・コントロール」だと主張した。2度の安全宣言とマスコミによる復興や廃炉進展の報道。日本人が「福島第1原発はもう大丈夫」という“新・安全神話”に取り込まれるのも無理はない。

 だが、現実はあまりにも違った。F1はいまだ「危険の真っただ中」にあるし、廃炉作業は「五里霧中の状態」だ。今年の1月30日、約1年ぶりにF1構内を取材した。驚いたのは、皮肉にも構内の「空間線量の低さ」だった。

 F1の敷地面積は東京ドーム74個分だが、事故から7年たった今、敷地内の「約9割」を平服に近い軽装備で歩くことが可能だ。これだけだと「F1は安全だ!」と言いたくなるが、それは目に見える“うわべ”だけのこと。目に見えない、残った「約1割」のレッドゾーンがどうにもならない。事故が起きた原子力建屋付近はいまだに線量が高く、作業も困難を極める。一番問題なのは「事故を起こした原子炉はほぼ手付かず」という点。本丸に関しては「事故当時のままの危険」が潜んでいる。

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