
NHKの朝の情報番組「あさイチ」で3月30日まで8年間メインキャスターを務めた有働由美子アナウンサー(49)が、同31日付でNHKを退職していたことを3日に発表し、波紋が広がっている。今後は「一ジャーナリストとして」活動していくと表明した有働アナは、紅白歌合戦の司会などで長年、NHKの顔として活躍しただけに、その動向が注目されるところ。人気アナの近未来とは――。
「あさイチ」降板の翌日に、27年間勤めてきたNHKも退職していたことが分かった有働アナは、3日に同局を通じて「今後、一ジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります」とコメントを出した。
さらに「海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました」と今後の仕事への意気込みも明かした。
1991年にNHKに入局。4年目で「NHKニュース おはよう日本」を担当し、スポーツ番組などでも活躍。2001年には、紅白歌合戦の紅組司会に抜てきされた。12年には紅白の総合司会も務め、昨年も横浜アリーナから中継する桑田佳祐のリポーターとして出演した。10年からは「あさイチ」の司会としてすっかり“朝の顔”となっていた。
あるNHK関係者は「毎日の生放送はやはり彼女を相当疲弊させていったようです。ずいぶん前から“番組から降ろさせてほしい”との希望を上層部には伝えていたようです。ただ、視聴率もいいし、できれば続けてほしい上層部の強い思いから、引き留められて出演していたのですが、あまりに忙しすぎるため『私生活も充実させたい』と思い始めたといわれています。さすがにこれ以上は…との思いになったそうで、そんななかで、退職の選択肢も出てきたのでしょう」と語る。