サムスン/東芝メモリのNAND新ファブ投資、量産ライン導入は見送り

■ パイロットライン設置で顧客認定優先



サムスン/東芝メモリのNAND新ファブ投資、量産ライン導入は見送り

 NANDフラッシュの投資再開に向けて、期待されていたサムスン電子、東芝メモリの新ファブ向け量産ラインの装置導入は、2020年以降に持ち越しとなりそうだ。両案件ともにまずはパイロットラインの導入を年内に実施。顧客からの認定取得を優先させ、市況回復に備える考えだ。



■年後半からの投資回復に「黄信号」



 NANDフラッシュは足元でも価格下落が続いており、価格の底打ちは19年7~9月期との見方が広がっている。ただ、米国政府による中国ファーウェイへの出荷停止措置や、データセンター顧客の投資も停滞気味の状態が続いており、業界内で期待されていた「年後半からのNAND投資回復」というシナリオに黄信号が灯っていた。



 そういった状況下、サムスン、東芝メモリのNAND新ファブ案件の投資スケジュールの動向は、メモリー市況の今後を占う意味でも大きな指標となっていた。結論的には装置・材料メーカーが期待していた量産ラインへの投資は見送られ、最低限のパスラインを設けるという投資計画にとどまりそうだ。



 東芝メモリは現在、岩手県北上市に新工場(K1)を建設中。19年秋に竣工し、20年から96層世代の量産を開始する予定。当初は月数万枚程度の量産ライン導入も検討されていたが、結果的には月7500枚規模のパイロットラインの設置となったもよう。製造世代もまずは64層世代が中心となる見込みで、一部製造装置は四日市工場からの移設で対応する。新規装置は年末をめどに搬入が行われる見通し。


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