「人に親切にしましょう」というのは、小学校に進学するよりももっと前から教わっていることです。自分がしてもらってうれしかったことは人にもしてあげましょう。

されて嫌だったことは人にはしないようにしましょう。道理ですね。



誰かのために何かをするのは当然のこと。さっと親切のために身体が動い……たけれども結果的に親切にならなかった、ということも、ときどきあったりします。人は失敗するもの。親切もときに失敗することがあります。



Twitterでは先頃、そのような失敗を集めた「#失敗した親切」というタグがにぎわいました。今回はそのタグから親切未遂をいくつかご紹介します。



■とっさの親切



「エレベーターに乗るとき、開閉ボタンを押し間違えて、後ろの人が挟まれそうになりました。
すかさず嫁が開いてくれて事なきを得ました。 嫁、ありがとう」



共感を呼ぶ「#失敗した親切」 親切を失敗した経験はありますか?

エレベーターの開閉ボタンはなぜあれほど判別しづらいのでしょう。漢字を使ったものも、矢印を使ったものも、とっさには「開」か「閉」かわかりづらい。

この失敗は各地で多発しているのでは……。



「電車に妊婦さんが乗ってきたと思い、席を譲ろうとしたら「あの、、、よく言われますけど妊婦じゃありません」と言われたこと。
かなり失礼なことしちゃいました( ̄▽ ̄;)」



共感を呼ぶ「#失敗した親切」 親切を失敗した経験はありますか?

お腹に赤ちゃんがいるかと思ったらいなかった。だってお腹の中までは見えないから。でも怖れないで、今後も妊婦さんとおぼしき人には譲ってください。



■子供への親切



「『おさるのジョージ』が好きな娘を握手会に連れて行ったら、着ぐるみ姿が怖くて大泣きしたこと」



共感を呼ぶ「#失敗した親切」 親切を失敗した経験はありますか?

子供が大好きなキャラクター。

きっとよろこぶと思って会わせようとしますが、立体になったキャラクターを怖がる子供は意外と多いようです。生気がない目。巨大な頭。よく考えたら怖いかも。



「子供のためと思って手伝ってあげたら、自分でやりたかった、と泣きながら怒られたよ(*´∀`*)子供あるある。」



共感を呼ぶ「#失敗した親切」 親切を失敗した経験はありますか?

自立心が芽生えてくる頃。パッケージを開けたり、おかずを切り分けたり、面倒そうな部分も自分でやりたい時期が子供にはあります。

猛抗議が来たらちょっぴり大人に近づいたということです。



「近所の子供達がお菓子を食べようとしていたのですが、なかなか開けることができなくて困っていたので、お姉さんの私が開けてあげました。
思ったより硬かったので、力を入れて開けました。そしたら、その勢いで中身をぶちまけてしまいました。めちゃ泣かれました。」



共感を呼ぶ「#失敗した親切」 親切を失敗した経験はありますか?

袋型のパッケージの口は年々、接着が強くなっています。力を込めるとその分、開いたときの反動が大きく、中身が飛び出したり袋が破れたりしがちです。

筆者の同級生は遠足のバスの中で、しかもなぜか頭上でこれをやり、車内にポテトチップスの雨を降らせました。



■よかれと、よかれと思って!



「自転車通勤の頃、小学生が低学年の子にちょっかい出してたので、「いじめちゃだめだよ」て声を掛けました。後日、学校の不審者情報メールに載ってました…」



共感を呼ぶ「#失敗した親切」 親切を失敗した経験はありますか?

子供にはうっかり声をかけられないご時世。「おはよう」の一言で不審人物になってしまうことも。世知辛いと言いますか、せつない世の中です……。



■まとめ



「#失敗した親切」のタグに集まったツイートのように、親切はときどき失敗してしまいます。

恥ずかしかったり、嫌な思いをしてしまうこともありますが、その後も怖れずに親切を続けていきたいものです。もしも失敗の親切を受けたらそれを咎めることなく、次も親切にしてねとお願いしたいですね。