■年代別貯蓄額と保有金融商品シリーズ



60代(単身世帯)の貯蓄額ともっとも保有している金融商品とは...の画像はこちら >>

シリーズでお伝えしている「年代別貯蓄額と保有金融商品」。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)( https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/tanshin/2018/ )」をもとに年代別の貯蓄額ともっとも保有している金融商品やその額を見ていきましょう。

今回は60代(単身世帯)です。



■60代(単身世帯)の金融資産保有額はいくらか



60代(単身世帯)の金融資産保有額(2018年)の平均値は2,218万円(金融資産保有世帯)、1,613万円(金融資産を保有していない世帯を含む)となっています。また中央値(データを大きい・小さい順に並べたときに真ん中にくる数値)は1,100万円(金融資産保有世帯)、500万円(金融資産を保有していない世帯を含む)となっています。
金融資産保有額別分布は以下の通りです。



【金融資産保有世帯】
100万円未満・・・10.8%
100~200万円未満・・・6.8%
200~300万円未満・・・4.7%
300~400万円未満・・・4.5%
400~500万円未満・・・3.3%
500~700万円未満・・・7.7%
700~1000万円未満・・・6.3%
1000~1500万円未満・・・11.0%
1500~2000万円未満・・・5.6%
2000~3000万円未満・・・10.6%
3000万円以上・・・25.6%
無回答・・・3.1%



【金融資産を保有していない世帯を含む】
金融資産非保有・・・26.7%
100万円未満・・・7.9%
100~200万円未満・・・5.0%
200~300万円未満・・・3.4%
300~400万円未満・・・3.3%
400~500万円未満・・・2.4%
500~700万円未満・・・5.7%
700~1000万円未満・・・4.6%
1000~1500万円未満・・・8.1%
1500~2000万円未満・・・4.1%
2000~3000万円未満・・・7.7%
3000万円以上・・・18.8%
無回答・・・2.2%



■60代(単身世帯)がもっとも保有している金融商品と保有額とは



60代(単身世帯)の種類別金融商品保有額は以下の通りです。



【金融資産保有世帯】
1位・・・預貯金 852万円(うち定期性預貯金525万円)
2位・・・株式 419万円
3位・・・投資信託 253万円
4位・・・生命保険 218万円
5位・・・個人年金保険 190万円



【金融資産を保有していない世帯を含む】
1位・・・預貯金 619万円(うち定期性預貯金382万円)
2位・・・株式 304万円
3位・・・投資信託 184万円
4位・・・生命保険 158万円
5位・・・個人年金保険 138万円



■まとめにかえて



周囲の貯蓄額は誰もが気になることですが、なかなか友人や同僚には聞きづらいものではないでしょうか。

年功序列型の企業が多い日本では、年代により収入に傾向があらわれます。これに伴い、貯蓄額も変化し、保有している金融商品にも違いが表れます。
このようなデータを参考に、自身の貯蓄額や資産運用を見直してみるのはいかがでしょうか。



【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。



【ご注意】

ここでいう「金融資産」とは、家計が保有する金融商品のうち、貴金属や現金、事業のために保有している金融商品、預貯金のうち日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分を除いた「運用のため、または将来に備えて保有している部分」となっています。
これに対して「金融商品保有額」とは、上記に加えて「運用目的ではない預貯金(日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分)」を含んでいます。



また、「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有しているがそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。