仕事から帰って夕食の準備をしている1日の中でマックス忙しい時に、インターホンが鳴り「宅配便で~す」と来たお兄さんの荷物が、頼んだ覚えのないアマゾン(ダンナ発注)だった…「一体、何頼んだの⁈」と怒り心頭なワーキングママ、結構多いのでは?



「自分ばっかり好きなモノ買って!キーッ!」「俺の給料で買って何が悪い」この溝、どうやったら埋まるのでしょうか?



■家計を握るママの「あるある」



「え⁈何、このクレジットカードのご利用明細…」自分が使った覚えのないクレジットカードのご利用明細のメールがくると「またダンナが何か買ったんだ…」と思い、イライラします。



「何買ったの?」と問いただすも「え?どうして買っちゃいけないの?」ダンナがいちいち不機嫌になるのでだんだん聞かなくなる…それでは何も解決しません。



■摺りあうことのない、ダンナの「理屈」、妻の「胸算用」



同僚の既婚男性が「ケチ○○子!」と奥さんの名前を絶叫していたことがあります。話を聞けば、自分がアマゾンで買ったものを、ウチで奥さんから受け取る態度が冷たく、嫌味をいわれるとのこと。



家計を管理している妻からすると予定外の出費があると、支出が予算内に納まりません。なので、予定外の出費に冷たい態度になり「こっちは家計管理大変なの!ケチといわれる筋合いはないわよ!」といってしまいます。一方、ダンナからすると「自分の稼いだ給料で買って何が悪い!」と思うそうです。



■夫婦共々のストレス予防のために~ダンナと妻の落としどころ



妻自身がすること:本人・家族の記載をチェック

カードのご利用案内に、本人/家族の別が表記してあること、ご存じですか?実は筆者は恥ずかしながら、最近までその表記に気が付きませんでした。なので「何?このカード決済?」と自分が使ったのにダンナを問い詰めたり…。

でも引っ込みがつかなくなったりと、なかなか謝れません。(笑)



ダンナ名義のクレジットカードの場合、家族カードを妻が持っていたら、ダンナが使った分は「本人」、妻の使った分は「家族」とご利用明細に表記されます。決済までの期間が長いと、自分がカードで買ったものを忘れてしまいがちです。ダンナに「これ何買ったの?」と問い詰める前に、まず自分が使ったものなのかどうか?を確認しましょう。



妻からダンナへ:「収支が分からないのが、一番怖い」ということを伝える

妻が家計を管理している家庭の場合、「管理することも大変だ」ということを分かってもらうために、ダンナに一度「家計のサイフ」を持たせてみましょう。実は、我が家はそのように啖呵を切りましたが、結局ダンナは「サイフ」を持たずじまいでした。



「家計を管理する」ということは、「固定費以外の出費も対応しなくてはならない」ということです。

例えば、筆者宅の場合、学校の教材費の支払いは地元の信用金庫の口座から引き落とされます。学校の教材費は学校のお手紙で知らされ、支払いは不定期、且つ都度金額も違います。



地元の信用金庫は給与振込の口座ではないので、わざわざ入金が必要です。かなり面倒くさいオペレーションです。それを普段やりくりしてないダンナがやるのは至難の業です。逆を言えば、妻はそれくらいの難しいオペレーションを無意識にやりくりしているということなのです。



ダンナから妻へ:カード払いしたものは、その都度お金を財布から出してもらう

ダンナに小遣いをまあまあ渡している場合、アマゾンで頼んだ費用もその小遣いの中から出してもらいましょう。
ただ、その線引きが難しいケースがあります。例えばCD‐ROM。子供の運動会の映像を録画する場合は小遣いから出すのはダンナ的には合点がいきません。でも、自分の趣味のテレビの録画、例えばサッカーや野球の試合をDVDに焼くなら、小遣いから出して!と思うのが主婦魂です(笑)。妻側から決めつけると諍いの元になるので、ダンナ側の自己申告とするのがおススメです。

シラっと嘘をつくか否か、見ものですね。



■「家計を共有する」ことが大事



妻が家計を管理している場合、妻が「家計がカツカツだ!」と分かっていても、共有しない限りダンナには伝わりません。紙の家計簿でも、エクセルや家計簿アプリなどで管理している場合でも、その内容を共有しましょう。



毎月共有することが難しければ、まとまったお金がいる時(例:塾の夏期講習の前など)にその前の何か月分を、通帳と収支を見せながら「こんな状況だった」と共有すると「家族」という共同体の一員として、前向きに検討してくれます。



お互いに忍耐が必要な作業です。妻にとっては、自分が分かっていること(家計)は「当たり前」なのです。

実は「当たり前」を分からない人(ダンナ)に説明する作業はかなり大変です。「自分の当たり前は、相手の当たり前でない」ということを念頭に置いて話し合いを進めるとスムースです。



本当は、お小遣いに上限があるように、アマゾンや楽天で使うお金も予算化できればお互いにストレスがありません。夫婦は家庭という集団を運用する「同志」と思えば、お金に関してはビジネスライクに交渉したほうが、その過程は面倒くさいですが、結果的にはストレスは少なくて済みます。