子どもが生まれたら、夫婦で支え合う生活が始まる…と思いきや、夫の協力が得られずに苦労している妻も珍しくありません。夫はこれまで通りの生活を送り、妻だけが育児や家事の負担を背負っている状態に不公平感を持っている人も多いのではないでしょうか。



今回は、この夫婦の格差ともいえる状況について迫っていきます。夫婦それぞれの意見とともに、対応策もあわせてご紹介しましょう。



■夫婦の格差を感じる瞬間



多忙な毎日を過ごしている妻たちは、どのような場面で夫婦の格差を感じているのでしょうか。その場面と本音を聞いてみました。



・「こっちは夜泣きや夜間授乳で常に寝不足なのに、夫は『今日は疲れたからもう寝るわ』と好きなだけ寝られるのがうらやましいです。子どもが泣きだしたら、夫を起こさないように気遣うことも。

どうして私が配慮しなければならないのか納得いきません」



・「子どもが生まれてからというもの、ゆっくり食事をしたり、お風呂に入ったりすることができなくなりました。それなのに、夫は今まで通りのペースで過ごしています。夫婦でここまで状況が違うなんて、不公平なのではないでしょうか」



・「家事や育児に休みはないのに、『きょうは飲み会に行ってリフレッシュしてくる』なんて言い出す夫にイライラ。自分のことばかり優先して、私のリフレッシュについては考えていないのでしょうね」



■なぜ格差は生まれるのか…夫の意見は



育児や家事に追われている妻を見ているにも関わらず、なぜ夫たちは積極的に協力しようとしないのでしょうか。その本音には、「夫がすべきこと」に対する夫婦の価値観の違いが隠されていました。



・「自分の役目は仕事に全力を尽くし、家計を支えることだと思っています。

経済面で苦労させないことが、結果的に家事や育児への協力になるのでは。妻もそう捉えているのだと思います」



・「これまでのライフスタイルが崩れると、仕事の集中力が落ちてしまう。そうなると、収入が下がって家計に影響が出てしまうかもしれません。そんなことにならないよう、今まで通りの睡眠時間や休日の過ごし方を維持して、体力を温存しておきたいです」



・「帰宅後はご飯を食べてお風呂に入り、週末はゴルフや睡眠によって仕事のストレスを解消する…というのが僕のやり方。これが変わるとなると、仕事にスイッチが入らなくなりそうです」



■あえて夫に頼らない妻たちも



このような夫婦の格差が続いていると、妻側の負担がどんどん大きくなってしまいます。体力や精神面を回復するには、どのような方法があるのでしょうか。

夫以外の力を借りている妻たちに、その内容を聞いてみました。



・「ワンオペ育児に限界を感じたので、ときどきベビーシッターを利用しています。1人で買い物や美容院に行くだけで、普段のストレスを発散させることができますよ」



・「夫や子育てに関する愚痴は、ママ友たちに聞いてもらっています。みんな同じような不満を抱えているようなので、『悩んでいるのは自分だけじゃないんだ』と前向きな気持ちになることも。小児科や幼稚園の情報を共有できるのも嬉しいですね」



・「月に1回ほど、両親に子どもを預けて1人の時間を作っています。友人と少しお茶をする、近くを散歩するといったことだけでも、気分転換になりますよ。

そのまま実家でゆっくりして、家事の負担から解放されるのもいいですね」



■まとめ



「なぜ私ばかり家事や育児中心の生活なんだろう」と不満を抱えている妻と、「自分の任務は仕事に集中すること」と思っている夫たち。この両者の考えの違いこそが、夫婦の格差を生んでいる原因なのかもしれません。



夫の協力が得られない方は、いっそのこと他の人の力を借りてみるのも1つの方法です。同じ立場のママ友や育児サービスを利用し、うまくリフレッシュの時間を用意しておきましょう。