■【東京株式市場】 2019年11月29日



ぐるなびが予約席囲い込み報道で一時急落! 日経平均株価は続落...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、薄商いの中で利益確定売りに押される



2019年11月29日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 23,293円(▲115円、▲0.5%) 続落
  • TOPIX 1,699.3(▲8.7、▲0.5%) 続落
  • 東証マザーズ株価指数 915.1(+1.6、+0.2%) 6日続伸

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:856、値下がり銘柄数:1,184、変わらず:117
  • 値上がり業種数:3、値下がり業種数:30
  • 年初来高値更新銘柄数:77、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は9億9,450万株、売買代金は1兆7,571億円(概算)となり、いずれも前日より小幅に増加しました。



米国株式市場が休場(感謝祭の祭日)だったこともあり、いつも以上に手掛かり難になったと見られます。

売買代金は小幅増加となったものの、3日連続の2兆円割れとなる薄商いでした。



そのような中、日経平均株価は利益確定売りに押されて後場に値を消しました。



前場の序盤には一時+89円高まで上昇し、23,500円目前まで迫りましたが、前場の半ば過ぎにマイナス圏へ沈むと再浮上はなりませんでした。後場に入っても、終盤に一時▲135円安まで売られる場面も見られ、結局は続落で終わっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで続落となり、終値でもわずかながら1,700ポイントを下回りました。



■東証マザーズ株価指数は6日続伸、売買代金は78日連続で1,000億円割れ



東証マザーズの出来高は4,956万株、売買代金871億円となり、いずれも前日より減少しました。



前日は売買代金が1,000億円に迫る水準まで回復しましたが、再び減退する形となっています。これで78日連続の大台割れとなる薄商いで終わりました。



ただ、株価指数は小幅上昇ながら値を上げ、これで6日続伸となりました。個人投資家の投資マインド次第ですが、ここから900ポイントを定着させるかどうかに注目です。



ソニーが12年半ぶりの高値更新、セブン&アイHDなどコンビニ株への売りが続く



個別銘柄では、KDDI(9433)、リクルートホールディングス(6098)、セコム(9735)など指数寄与度の高い内需関連大型株が値を下げました。



また、トヨタ自動車(7203)を始めとする自動車株も総じて冴えない値動きとなり、ハイテク株ではオリンパス(7733)、TDK(6762)、NEC(6701)などが下落し、富士通(6702)も大幅反落となっています。



さらに、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ファミリーマート(8028)、ローソン(2651)などコンビニ株が継続的に売られて3日続落となりました。



その他では、グルメサイトによる飲食店の座席予約囲い込みを公正取引委員会が問題視しているという観測報道を受け、時価総額は全く大きくないとはいえ、ぐるなび(2440)が一時▲7%超安の急落となったことが目を引きました。



一方、ソニー(6758)が再び年初来高値を更新して12年半ぶりの高値を付けました。



また、ハイテク株では、京セラ(6971)とカシオ計算機(6952)も年初来高値更新となり、半導体事業の売却を発表したパナソニック(6752)も大幅続伸で引けています。



その他では外食株で明暗が分かれ、月次売上好調の松屋フーズホールディングス(9887)と日本KFCホールディングス(9873)などが年初来高値を更新。一方で、ペッパーフードサービス(3053)は下げ止まりの兆しが見えず5日連続で年初来安値更新となっています。



新興市場(東証マザーズ)では、マネーフォワード(3994)が値を上げて年初来高値を更新し、ブティックス(9272)はストップ高で引けました。



なお、EduLab(4427)が連日で急落し、メルカリ(4385)も弱い値動きとなっています。