育児の悩みは、同じ立場のママ友に相談して解決することも多いもの。しかし、なかには「相談するんじゃなかった」「かえって悩みが膨らんでしまった」というケースもあるようです。



その代表的な事例のひとつが、「子どもの成績や勉強関係」。ママ友同士でありがちな話題にも聞こえますが、相談したママたちはなぜモヤモヤしてしまったのでしょうか。具体的なエピソードを聞いてみました。



■マウンティングをされてモヤモヤ



ママ友同士の中で密かに繰り広げられているマウンティング。それは、子どもに関する話題でも例外ではないようです。



「同じお受験対策の塾に通っているママ友と、子どもの成績について話していた時のことです。

『うちの子は計算が苦手なようで…』と伝えると、『それって、子どもに学ばせる機会を用意してないんじゃない?』と告げられました。



最初は助言のつもりだと聞き流していたのですが、だんだん内容がエスカレート。『こういうのって、親のかかわり方が大事なのよね。お会計の時、値段やおつりについて子どもに教えてないでしょ?』『といっても、うちの息子は勝手にできるようになったけどね』と嫌味を言い始めたのです。それって、親である私のせいで計算が苦手で、自分の子は頭がいいという意味でしょうか」



■さらに不安になってしまったママも



ママ友によるマウンティングは、ときに不安を煽られることも珍しくありません。習いごと関係でマウンティングをされたママに、当時の状況を聞いてみました。



「6歳の娘は、2年前からピアノを習っています。本格的な教室ではありませんが、本人は楽しそうに取り組んでいます。ところが、最近は思うように曲が弾けず、本人も伸び悩んでいるようでした。



そんなとき、3年前から別の教室でピアノを習っている子のママに遭遇!アドバイスをもらおうと状況を説明すると、『2年も習っているのに、まだそのレベルなの!?うちの娘のときは、もっと難しい曲をスラスラ弾いていたわ』と言い放たれました。



挙句の果てには、『才能の問題かしら』『まぁでも、発表会に出なくて済むじゃない』とチクリ。どうしたらいいか教えてもらおうと思っただけなのに、そこまで言われるとは…。

なんだか娘をの能力を否定されたみたいで、複雑な気分になりました。今でも、ピアノに通う娘を見ては『才能がないのかな…』とモヤモヤします」



■そんなママ友に出会ったら



不必要に不安を煽ったり、マウンティングをしてきたりするママ友に出会ったら、どのように対応すればいいのでしょうか。厄介なママにうまく対応している先輩ママたちに、そのコツを伺いました。



・「何としてでも自分が上でありたいママ友には、張り合わないのが基本です。自慢モードが始まったら、適当に『すごいですね!さすが!』と受け流しておきましょう。ある程度満足すれば、向こうからスッと身を引いてくれるはずですよ」



・「マウンティングをするママには、わが子の話題はしないように意識しています。

ちょっとしたことで『うちの子の方がすごい』『それって年齢的に遅くない?』と言われてしまいますからね。当たり障りのない話題を投げかけるか、相手の子の話を中心にしておけばいいでしょう」



・「厄介なママって、ほかのママから距離を置かれているケースがほとんどなんですよね。そんな人に近寄ってしまうと、マウンティングのターゲットにされてしまいます。軽い挨拶だけ交わして、さっと立ち去るようにしておきましょう」



■まとめ



子どもの才能や成績は、他の子と比べて変わるものではありません。「あの子の方が…」と比較するのではなく、自分の子だけを見ていれば大丈夫です。



そして、「勉強で悩んでいることはない?」「習いごとは楽しい?」と声をかければ、子どももきっと安心できるはず。

その安心感こそが、成績や能力の向上に繋がります。ママ友の意見に惑わされず、本人の意志を尊重してあげてくださいね。