令和になって初めてのお正月も終わり、そろそろ春からの新生活に向けての様々な準備に、これから取り掛かろうという人も多いのではないでしょうか。



さて、新しいことを始めるには、なにかとお金がかかるもの。

みなさんは、どのぐらいの費用をかけているものなのでしょうか?



■3~6歳児の習い事にかかる費用はどのぐらい?



幼稚園入園をきっかけに、習い事を始めようと考える保護者の方もいらっしゃることでしょう。ではみなさん、どのような習い事に、いくらぐらいかけているものなのでしょうか?



ここで、参考までに株式会社バンダイが2019年5月に、3~6歳の未就学児と小学生の子どもを持つ親(700人)に行ったアンケートの結果(※1)を見てみましょう。



1位 水泳  41.0%( 6,471円)
2位 学習塾 27.0%(1万5,362円)
3位 ピアノ 24.9%( 7,200円)
4位 英会話 22.0%( 8,761円)
5位 習字  13.9%( 3,451円)
※男女総合。カッコ内は平均月謝



なお、全体での平均月謝額は、平均1万3,607円。学年が上がるごとに増えており、未就学児では8,644円、小学6年生では1万5,611円という結果に。習い事を始めるきっかけとしては、「親の意向」が約6割となっており、未就学児はスポーツ系、小学校入学後は学力向上のために、学習系の習い事を始める人が多いようです。



【参考】
(※1)『子どもの習い事に関する意識調査( https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf )』バンダイ



■中学校入学後の塾にかかる費用はどのぐらい?



中高一貫校となると話は別ですが、中学校に入学すると、『高校受験』を意識するご家庭も増えるのではないでしょうか?「学校の学習だけでは不安。塾に行かせた方がよいのでは?」と考える保護者も多いでしょう。



ここで、参考までに文部科学省が行ったアンケート調査『平成30年度子供の学習費調査の結果について( https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf )』(※2)の結果を見てみましょう。



私立中学校(1年間の費用)
学習費総額 :140万6,433円
【内訳】
学校教育費:107万1,438円
学校給食費:3,731円
学校外活動費:33万1,264円(補助学習費22.0万円)



公立中学校(1年間の費用)
学習費総額:48万8,397円
【内訳】
学校教育費:13万8,961円
学校給食費:4万2,945円
学校外活動費:30万6,491円(補助学習費24.4万円)



学習塾にかかった費用は、上記の『学校外学習費』に含められており、このうち『補助学習費』が、学習塾などにかかった費用となります。『公立』『私立』ともに、平均でひと月当たり約2万円の出費という計算になりますね。



なお、同調査においては、『公立』『私立』別、世帯収入別の『学校外活動費』も集計されています。

もちろん、世帯収入が増えれば『学校外活動費』が増えるという傾向はありますが、『私立』の場合は、小学校での『学校外活動費』が突出しているのに対し、『公立』では、中学校での『学校外活動費』が突出している点も、興味深いところです。



【参考】
(※2)『平成30年度子供の学習費調査の結果について( https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf )』文部科学省



■就職活動にかかる費用はどのぐらい?



経団連(日本経済団体連合会)は「2021年度以降に入社する学生を対象とする採用選考に関する指針を策定しない」という方針を発表しています。しかし、しばらくは、今まで通りの3月に採用情報解禁、6月に選考解禁となることが予想されていることから、この春から就職活動、という学生さんも多いのではないでしょうか?



では、ちょっと気になる就職活動にかかる費用についてみてみましょう。



株式会社ディスコが実施した、『キャリタス就活 2020 学生モニター調査結果(2019 年 10 月発行)( https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/gakuseichosa201910.pdf )』(※3)によれば、就活にかかった費用の平均金額は13万6,867円。これは、前年に行った調査結果より約1,000円増加していますが、最安だった前年に次ぐ低い金額となっているそう。



なお、この金額に含まれるものとしては、以下の通り。


リクルートスーツ代
・交通費
・宿泊費
・資料費
・備品代
・有料講座受講費
・その他



この中で、大きな割合を占めるのが『交通費』『宿泊費』。就活生の居住地域別に終活にかかった費用の平均金額をみたときに、『北海道』が23万円台、『東北』『中国・四国』『九州・沖縄』は17万円台、『関東』が11万円台となることから、地方在住者にとって、『交通費』や『宿泊費』が大きな負担となっていることがわかります。



なお、これらの費用をどうやって捻出したかという点については、
・親に出してもらった48.3%
・親に借りた     9.8%
・全額自分で工面した41.9%



となっており、返す予定がある人も含めて、親頼みの人が半数を超えるという結果に。やはり学生にとっては、少々負担が重い金額ということがいえそうです。



【参考】
(※3)『キャリタス就活 2020 学生モニター調査結果(2019 年 10 月発行)( https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/gakuseichosa201910.pdf )』ディスコ



■まとめ



いかがでしたか?未就学児、中学生、就活生と対象はバラバラですが、平均的にかかる費用について見てみました。
もうすぐ春。

「新生活」をきっかけに、みなさんは何を始めますか?