■企業年収給与研究シリーズ



ベネッセホールディングスの給料はどのくらいかの画像はこちら >>



シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://pdf.irpocket.com/C9783/g7QL/wxib/YIi7.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。

今回は国内大手の教育・介護関連企業グループであるベネッセホールディングスです。



■ベネッセホールディングスの平均年間給与はいくらか



ベネッセホールディングス(提出会社)の2020年3月31日時点での平均年間給与は939.5万円と900万円を超えています。また、従業員の平均年齢は43.3歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は10.8年となっています。



■ベネッセホールディングスの従業員数は何人か



有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2020年3月31日時点で27名。単体で20人以上の従業員数がいます。

単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。



  • 全社:27名

また、連結の従業員数は2万673名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。



  • 国内教育事業:3860名
  • グローバルこどもちゃれんじ事業:2430名
  • 介護・保育事業:8667名
  • ベルリッツ事業:4610名
  • その他:972名
  • 全社:134名

■過去5年の業績動向



ベネッセホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。



まず、売上高ですが、過去5年をみると、2016年3月期の4441億円から2017年3月期の4300億円まで減収が続きましたが、その後は増収傾向にあり、2020年3月期には4485億円となっています。



また、経常利益については、2016年3月期の87億円から2017年3月期の55億円まで減益が継続しましたが、その後は増益傾向で、2020年3月期には167億円にまで増加しています。



投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失は、2016年3月期の82億円の損失から2018年3月期の123億円の利益まで増益が継続しましたが、2019年3月期は49億円、2020年3月期は62億円の利益となっています。



■まとめにかえて



年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。



ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。



【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。

基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。



【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。