多くの県で緊急事態宣言が解除されても、ステイホームで家時間が以前よりも増えたという方は多いですよね。そんな家時間を持て余しているという方も多いのではないでしょうか?



そこで外出しづらい今だからこそ、家時間を有効に使えて節約にもなるホームクリーニングにチャレンジしてみませんか?今回はホームクリーニングに必要な知識と注意点をご紹介します。



■知っておきたい洗濯表示の意味



ホームクリーニングにチャレンジする前に知っておきたいのが、衣類などのタグについている洗濯表示の意味。2016年に国際規格にあわせて変更された洗濯表示の意味を知って、上手にホームクリーニングをする準備をしましょう。



1.洗濯処理記号(おけマーク)

ホームクリーニングが可能かという点で、一番重要なマークがおけに水が入っている「洗濯処理記号」です。このマークに×が描かれていなければ、基本的に家で水洗いができるという意味になります。×が描かれているものはホームクリーニングができない衣料品です。



おけのマークには中に数字が書かれているものがありますが、それは洗濯に使える洗剤を含んだ液体の温度を示しています。「60」と書かれているものなら、60℃以下の液体での洗濯が可能ということ。



またおけのマークの下に横棒が描かれているものもあります。これは洗濯する時の力の強さをあらわしていて、横棒1本なら弱い力で洗濯機洗いが可能、横棒2本ならより弱い力で洗濯機洗いするという意味。この力加減は洗濯機のコースや機能を使い分けましょう。おけのマークの下に横棒がないものは通常の洗濯機洗いが可能という意味です。



おけマークに手の絵が描かれているものは、洗濯機ではなく手洗いする衣料品を示しています。



2.漂白処理記号(三角マーク)

シミなどがある衣料品の洗濯の時に気をつけたいのが、三角マークの漂白処理記号です。シンプルな三角マークなら、塩素系・酸素系どちらの漂白剤でも使用することが可能という意味。



三角マークに斜めの2本線が入っている場合は、酸素系の漂白剤だけを使って洗濯することができます。三角マークに×が描かれている場合には、どのようなものも漂白剤の使用が不可という意味です。



3.乾燥処理記号(四角マーク)

2016年以前と洗濯表示が大きく異なっているのが、四角マークの乾燥処理記号。これはタンブル乾燥が可能かや、つり干しや平干しの必要が分かる記号です。



乾燥処理記号である四角マークの中に丸が描かれてるものは、タンブル乾燥が可能かどうかのマークで、×が描かれているものはタンブル乾燥禁止。



四角の中に点が2つ入った丸が描かれているものは、タンブル乾燥が可能です。しかし排気温度が80℃上限という決まりがあります。

四角の中に点が1つ入った丸が描かれているものは、点が2つ入ったものよりも低い温度でのタンブル乾燥が可能です。こちらは排気温度は60℃を上限とします。



四角マークの中に縦線が描かれているものはつり干しが可能です。横棒が描かれているものは平干しが必要となります。どちらのマークにも左上に斜めの線が入っているものは、日陰で乾燥させるもの。縦棒や横棒が2本なら脱水を行わないぬれつり干しやぬれ平干しを行う衣料品です。



4.アイロン処理記号(アイロンマーク)

ホームクリーニングの後によりきれいに仕上げるアイロンがけの方法を示しているのが、アイロンの絵が描かれたアイロン処理記号。



アイロンの中に描かれた点はアイロンの底面温度を表していて、点3つは200℃、点2つは150℃、点1つは110℃を上限としています。



点1つの場合は温度だけでなくスチームの使用が不可となるので、気を付けましょう。またアイロンマークに×が描かれているものは、アイロン仕上げができない衣料品です。



5.商業用クリーニング処理記号(丸マーク)

丸マークは商業用クリーニング処理記号と言われるもので、ドライクリーニングに使う溶剤の種類などが分かるマーク。こちらは専門家による処理の方法を示しているので、ホームクリーニングには必要のないマークとなります。



今回ご紹介した洗濯表示は2016年に変更された新しい洗濯表示です。手持ちの衣料品の中には以前の洗濯表示が記載されているものもあるので、注意してくださいね。

洗濯表示を紹介しているサイトの中には、以前のものと比較しているサイトもあるので参考にしてみましょう。



■おしゃれ着をホームクリーニングする時の注意点



これまでクリーニング店にお願いしていたおしゃれ着の中でも、洗濯処理記号で水洗いが可能なものは家でも洗濯することができます。以下の注意点に気をつけてホームクリーニングに挑戦してみましょう。



1.洗剤は中性洗剤で

おしゃれ着を家で洗濯する場合には、中性の洗濯洗剤で蛍光増白剤が配合されていないものを使用するようにしましょう。



このような洗剤には「おしゃれ着用」や「ドライマーク衣料専用」などと書かれているものが多いので選ぶ目安にしてくださいね。



2.洗濯表示にそった洗い方で

ホームクリーニングで一番重要なのが、洗濯表示にそった洗い方をすること。「おしゃれ着コース」や「手洗いコース」などメーカーや機種によってコース名が違いますが、取扱説明書にはそれぞれのコースの内容が説明されています。先ほどご紹介した洗濯表示と照らしあわせて適切なコースを選びましょう。



はじめて洗濯する時や、摩擦によるダメージが気になる場合には洗濯ネットに入れて洗濯するのもおすすめ。



3.事前に色落ちをチェックする

はじめて家で洗濯する前には、洗濯したいおしゃれ着の目立たない場所に洗剤をぬって、色落ちしないかをチェックしておくことも必要。



色落ちがしてしまう衣類は、家で洗わずに専門家に任せる方が安心です。



■ホームクリーニングで衣料品を清潔に



ホームクリーニングをする時に必要な洗濯表示の意味や、上手に家でおしゃれ着を洗う時の注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?洗濯表示の意味や使う洗剤の種類などを知っていれば、おしゃれ着を上手に家で洗濯することができます。ぜひこの機会に挑戦してみてくださいね。



参考

「新・洗濯表示の正しい意味は?」( https://panasonic.jp/wash/special/ehyouji.html )Panasonic