■【東京株式市場】 2021年1月4日



緊急事態宣言検討でJR東日本やJALが大幅安! 日経平均株価...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-大発会の日経平均株価は続落、やや乱高下のスタートに



2021年1月4日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 27,258円(▲185円、▲0.7%) 続落
  • TOPIX 1,794.5(▲10.0、▲0.6%) 続落
  • 東証マザーズ株価指数 1,222.0(+25.5、+2.1%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:495、値下がり銘柄数:1,629、変わらず:63
  • 値上がり業種数:2、値下がり業種数:31
  • 昨年来高値更新銘柄数:60、昨年来安値更新銘柄数:14

東証1部の出来高は9億5,648万株、売買代金は1兆9,441億円(概算)となりました。



出来高は先週末より増えましたが、売買代金は横ばいでした。

依然として市場参加者が少なく模様眺めムードが強かったものの、一部に利益確定売りも見られて売買代金も2兆円に迫るなど、大発会としては相応に活況な商いとなりました。



そのような中、日経平均株価は首都圏での緊急事態宣言発出を見据えて荒い値動きとなり、結局は続落で終わりました。取引時間中の高値は27,602円(+158円)、安値は27,042円(▲402円)となり、値幅(高値と安値の差)は約560円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで続落となり、終値は再び1,800ポイントを下回りました。



■東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は4日連続で2,000億円を上回る



東証マザーズの出来高は9,946万株、売買代金は2,723億円となりました。



出来高は先週末並みでしたが、売買代金は増加しています。

売買代金は175日連続で1,000億円を超え、4日連続で2,000億円を上回っています。



また、主力銘柄に買戻しが入ったこと等から、株価指数は大幅高の3日続伸となり、終値で再び1,200ポイントを上回りました。



■首都圏で緊急事態宣言の再発出可能性受け、JR東日本JALなどが大幅下落



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • エムスリー(2413)
  • 第一三共(4568)
  • KDDI(9433)

ハイテク株では5GやEVなど材料豊富な電子部品株が総じて続伸となり、TDK(6762)、ローム(6963)、太陽誘電(6976)、村田製作所(6981)が取引時間中に昨年来高値を更新し、日本電産(6594)も大きく値を上げました(TDKの終値は下落)。



また、大型株ではエムスリー(2413)が一時+5%高に迫る大幅高となり、最大株主であるソニー(6758)も上昇しています。



さらに、仮想通貨ビットコイン(BTC)の急騰を背景にマネックスグループ(8698)が一時+10%高の爆騰となって昨年来高値を更新し、リップル(XRP)の価格低迷が続きながら、SBIホールディングス(8473)も大幅高となりました。



その他では、首都圏における緊急事態宣言の再発出の可能性が高まったことを受け、使用機会の増加が見込める期待感からオカモト(5122)などコンドーム株が堅調に推移したことが目を引きました。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • 東京エレクトロン(8035)
  • オリンパス(7733)

首都圏における緊急事態宣言の再発出の可能性が高まったことを受け、影響を受ける銘柄の大幅下落が目立ちました。



東日本旅客鉄道(9020)などJR株や日本航空(9201)など空運株に加え、オリエンタルランド(4661)も大幅安となり、エイチ・アイ・エス(9603)は一時▲6%安へ急落しました。



また、小売り株では百貨店株が売られ、J. フロント リテイリング(3086)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)が急落しています。



さらに外食株も大きく値を下げ、鬼滅の刃とのコラボ効果が一巡したくら寿司(2695)、株主優待を減少したすかいらーくホールディングス(3197)やロイヤルホールディングス(8179)などのファミレス株、鳥貴族(3193)や串カツ田中ホールディングス(3547)などの居酒屋株も軒並み急落しました。



新興市場(東証マザーズ)では、首都圏の緊急事態宣言の再発出の可能性が高まったことを受け、EC関連でメルカリ(4385)が+7%高へ急騰したことが目を引きました。