多くの植物は日に当たることで丈夫に生育しますが、日陰や湿気のある場所を好む植物もあります。
家の北側や木陰で、どうしても日陰になってしまうスペースには、このような植物を植えてみてはいかがでしょう。
今回は日陰でも育つオススメの草花を紹介。オシャレなシェードガーデンにピッタリの植物です。さっそくみていきましょう。
■シェードガーデンとは?
シェードガーデンとは、一般的に日陰や半日陰に作る庭のことを指します。
ひと口に日陰と言っても、ほとんど日が当たらない日陰や半日陰、明るい日陰まで、日の当たり方はさまざま。まずは庭をよく観察し、日光の当たり具合に合わせて植物を選びましょう。

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植物が生育するためには、水はけのよいバランスがとれた土壌が必要不可欠。水はけの悪い土壌は軽石などを加えて改良しておきましょう
少しでも明るい雰囲気にするために、余分な樹木は減らし風通しをよくします。明るい色のレンガを敷くのもオススメ。水はねも防げます。
花を植える花壇はレイズドベットにすると植栽の位置が高くなるので、植物に光がよく当たるようになります。
■日陰でも育つ!オススメの草花8選
植栽の際は草丈の高いものを後方に、低いものやグランドカバーを手前に植えて高低差を付けます。
■カンパニュラ

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つり鐘状の可憐な花姿が時代を超えて人気のカンパニュラ。品種改良も盛んで、従来のカンパニュラより強健な品種「メリーベル」は高温多湿に強い多年草。秋まで花が咲き続けます。
直射日光は苦手なので、鉢植えにして明るい半日陰で管理しましょう。※参考価格:400円前後(3号ポット苗)
■スズラン

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可憐な花と芳香で時代を超えて人気のスズラン。フランスでは5月1日に大切な人にスズランを贈る風習があります。美しい白い花は、強い日差しに当たると枯れてしまうことも。半日陰で湿り気のある場所で管理するのがオススメ。※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)
■シャガ

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古くより和庭園を彩るアヤメ科の花。4~5月には白地に紫と黄色の挿し色がオシャレな花を咲かせます。
■ギボウシ(ホスタ)

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ギボウシは日陰でも丈夫に育ち、暑さや寒さにも強いリーフプランツ。紫や白のカワイイ小花も楽しめます。乾燥や直射日光は避けて育てましょう。※参考価格:800~1500円前後(4号苗)
■アマドコロ

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もともと山野草なので、木漏れ日が当たるような「明るい日陰」が大好き。葉色がキレイで、白いスズランに似たカワイイ花を咲かせます。水はけのよい土で育ててください。※参考価格:600~800円前後(3.5号ポット苗)
■ヒューケラ

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半日陰で湿り気のある場所でも育つカラーリーフ。赤・黄・緑・オレンジ・紫・ピンクなど、多彩な葉色は、斑入りや明るさの濃淡なども選べます。数種のヒューケラを組み合わせると大人っぽくオシャレな庭に。※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)
■エゴポディウム

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耐寒性多年草のエゴポディウムはグランドカバーとして人気のリーフプランツ。
■アジュガ

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日陰やジメジメした環境にも耐えるアジュガは、シェードガーデンの強い味方。4~6月には紫色の小花をたくさん咲かせます。草丈は10~30センチほど。葉が密生しながら広がるため、強健なグランドカバーとして人気です。※参考価格:300~400円(3号ポット苗)
■まとめにかえて
梅雨を代表するアジサイなどもシェードガーデンにオススメ。アジサイは半日陰でも育てられる強健さ。庭の花壇に彩りを添えてくれるでしょう。
シェードガーデンは直射日光や強風などから守られるため、植物のストレスも少なめ。工夫次第で、しっとり落ち着いた雰囲気の庭になるメリットがあります。
今回は、これから初夏に向けて花期を迎えるラインナップを紹介しましたが、日陰を好む植物は他にもたくさんあります。それぞれの日照条件に合った多年草や宿根草で、オシャレに植栽してみてくださいね。