大失業時代への布石?「ベーシックインカム」ってどんな制度?
拡大する(全1枚)

■欧米では既に実験が開始されている



大失業時代への布石?「ベーシックインカム」ってどんな制度?の画像はこちら >>

■衆議院選挙で注目を集めた「ベーシックインカム」



先の衆議院選挙で一部の政党が公約として掲げたこともあり、最近よく聞くようになった言葉に「ベーシックインカム」(BI)というものがあります。



結果的にこの公約を掲げた政党が議席を伸ばせなかったことや、そもそも日本には「働かざる者、食うべからず」という考え方も残っているため、この議論は今後、尻すぼみになるかもしれません。



とはいえ、一見すると突飛なアイデアに見えるBIも、「士農工商」が当たり前の江戸時代の日本人が「主権在民」の考えを理解するのに時間がかかったように、現在の私たちは古い考えに囚われているため、その考えが理解できないだけのことかもしれません。



また、GDP世界3位の日本でも相対的貧困率は約10%半ばで推移しており、貧困問題は無視できない社会課題であることには変わりがありません。



さらに、最近の急速なAI(人工知能)の発達や、ロボット・自動運転技術などの発達で、今ある仕事が10年後もあり続けるとは必ずしも断言できなくなっています。つまり、現時点で貧困層でなくても、ある日突然、仕事がなくなるという事態は十分に考えられるのです。



そこで今回はBIについて考えてみることにします。



■そもそもBIとは



BIは、一言で表せば、政府が全国民に対して生活に最低限必要なお金を配る仕組みです。BIが導入されると、現在ある年金、生活保護、雇用保険などは全てBIに置き換えられることになります。