意外な企業によって生まれた半導体装置大手の東京エレクトロン

■ 2018年度は4年前に比べ2.2倍の売上高1兆2880億円



意外な企業によって生まれた半導体装置大手の東京エレクトロン

 最先端の半導体製造装置を開発・生産・販売する東京エレクトロン(TEL)は、何と放送事業者のTBS(東京放送)が出資し1963年に作られた会社である。今や半導体装置業界で国内ではダントツ、世界ランキングでも4位に位置するTELも、誕生当初はわけの分からない3流のカンパニーという評価であり、この会社に出資しようという企業はいなかった。ところが、TEL創業者の知り合いにTBSの人がおり、「面白い、半導体はものになるかも」という軽いノリで出資するに至った。現在もTELの本社は赤坂のTBSの隣にある。



■目標を前倒しで達成、株価は2年で3倍に



 さて、TELは今日にあってサプライズの高成長を遂げつつある。2016年度の売り上げは7498億円であったが、2019年度までに1兆2000億円まで一気に伸ばすというアクションプランを打ち出した。



 ところがである。何と2017年度には1兆552億円に押し上げ、2018年度売上予想は1兆2880億円(4年前に比べ2.2倍!)となる見込みで、目標を1年前倒しで達成してしまうのだ。株価に至っては16年ごろに6000~7000円程度であったものが、何と3倍以上の2万円台まで押し上げている。



 TEL躍進の最大の秘密は何といってもデータセンターの主要記憶媒体が3D‐NANDフラッシュメモリー(これは世界トップをあの東芝・ウエスタンデジタル連合と韓国サムスンが争っている)になっていくことで、この製造に使われるエッチング装置(エッチャー)が爆発的に伸びていることだ。少し前の半導体メモリー工場では露光機1台でエッチャー1台であったが、直近では東芝四日市工場の場合、露光機1台にエッチャー8台が使われており、近い将来にはこれが20~30台になると予測するアナリストもいる。最先端フラッシュメモリーの多層化が進んでいるために起きている現象なのだ。

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