
つみたてNISAの4つのメリット
今回は「つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」のメリットと注意点について解説します。
まずは、メリットです。
1つ目はわかりやすさ。「年間40万円」の範囲内で、投資信託を積み立てていくと、「最長20年」にわたって、受け取る「(普通)分配金や解約したときの利益が非課税」になるという比較的シンプルでわかりやすい仕組みになっています。
2014年からスタートした「一般NISA」は制度が10年、非課税期間は5年なので、長期で保有しようとすると非課税期間が終ったときに、新たなNISA口座に持ち越す(ロールオーバー)か、課税口座(特定口座)に移管するかといったことを考えなくてはなりません(非課税期間終了前の解約、課税口座への移管も可能)。
その点、「つみたてNISA」はロールオーバーといった面倒な仕組みがありません(*1)。
2つ目は「ためながらふやす」仕組みとして利用しやすいことです。長期的にお金を育てていくには、お給料の一部を自動的に貯蓄や投資に振り向ける「仕組み」を早めに作ってしまうのがポイント。昔は「まとまったお金をためてから投資する」のが常識だったかもしれませんが、今やネット証券では100円から投資信託が購入できる時代です。万一に備えるお金ができたら、積み立て貯蓄と並行して積み立て投資を行いましょう。そのときに仕組みに取り入れやすいのが、つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)です。