装甲車に操縦席複座型があるワケ 戦車は単座 狭い車内でなぜ操縦手を2名座らせるのか

装甲車に操縦席複座型があるワケ 戦車は単座 狭い車内でなぜ操縦手を2名座らせるのか

およそ地上を走行する自動車で、複座といえば教習所の教習車くらいでしょう。戦車も複座はまずありません。ではなぜある種の装甲車に限って、複座がわりと普通に見られるのでしょうか。もちろん納得の理由アリ、です。

なぜ操縦席がふたつ必要だったのか?

 航空機では操縦席が2席あり操縦士と副操縦士が搭乗する、いわゆる「複座型」は珍しくありません。一方、地上を走るクルマの運転席は、前に1席だけあるのが常識です。操縦席がふたつあるのは、強いて言えば自動車学校の教習車くらいでしょうか。戦車でも操縦席はひとつなのが普通です。

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車両後方へ射撃する陸自16式MCV。この写真の中にも、装甲車にふたつ操縦席を設けた(16式MCVは単座)理由のヒントがある(2020年8月22日、月刊PANZER編集部撮影)。

 ところが、同じ軍用車両でも装甲車には、複座型のものが結構あるのです。それも特異な1、2例ではなく、第1次世界大戦後の戦間期には一般的でさえありました。ハンガリーの39M「チャバ」、ドイツのSdkfz231、第2次世界大戦後もフランスのEBR90、AMD35、西ドイツの「ルクス」など、古今東西いくつかの量産車で採用されています。

 操縦席をふたつにすれば、車内には操縦手もふたり、車内は狭くなりますし、操縦系をふたつ用意することで車体構造も複雑になります。それでも装甲車が複座型を採用したのはなぜなのでしょうか。

 陸上自衛隊で配備が進んでいる16式MCV(機動戦闘車)の戦闘射撃訓練を見ていると、そのひとつの答えが浮かんできます。なお、16式MCVは複座型ではありません。


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2021年1月17日の社会記事

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