二酸化炭素を天然ガスなどと同じように液化して運ぶそう

完成・引き渡しは2023年後半を予定

 三菱重工のグループ会社である三菱造船は2023年3月28日、液化二酸化炭素(LCO2)輸送の実証試験船の進水式を、山口県下関市にある三菱重工業下関造船所 江浦工場において実施したと発表しました。

「二酸化炭素が資源になる!?」液化CO2の試験用タンカー 三...の画像はこちら >>

三菱重工業下関造船所で行われた進水式(画像:三菱重工)。

 この試験船はNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「船舶によるCO2大量輸送技術確立のための技術開発および実証事業」に活用しようと建造されたものです。

 船体サイズは全長72.0m、幅12.5m、生粋4.55mで、船籍は日本。搭載するタンク容積は1450立方メートルとのこと。

 CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)は、カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として注目されている一方、CO2の排出地と貯留地・活用地は離れていることが多いため、安全かつ低コストでCO2を輸送する手段として、LCO2船は将来的な需要の拡大が期待されています。

 完成は2023年度後半の予定で、引き渡し後はNEDOが進める「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験」の一環で、業務受託者の1者である一般財団法人エンジニアリング協会が、山友汽船から本船を傭船し、研究開発設備であるLCO2の舶用タンクシステムを搭載して運用する計画です。