そういう方法もあるんですね。

エンジン出力で操縦する?

 現代の民間機の課題を解決するため、さまざな革新的な設計の民間機の研究を進めているドイツ航空宇宙センター。

このひとつとして公開されているのが、6基のエンジンがユニークな配置に取り付けられた機体デザインです。これにはどのような効果があるのでしょうか。

ナニコレ!! 「やべえところにエンジンつけて翼無くした飛行機...の画像はこちら >>

ドイツ航空宇宙センターが研究する民間機(画像:ドイツ航空宇宙センター)。

 6基のエンジンは左右の主翼に各3基づつ備わります。うち2基これまでの民間旅客機と同様に、主翼の付け根、胴体にごく近い位置に設置されています。しかし残りの4基は、左右翼端に各2基づつ設置されているのです。

胴体も特徴的で、現行の旅客機では一般的な装備となっている垂直尾翼がありません。

 同センターは、この配置の採用で「翼の先端近くのエンジンを機体の操縦の一部で使用できる」とメリットを紹介しています。この研究では、翼端エンジンの出力を調整することで機首の方向を変更できるように、この配置を採用していると推測されます。

 一般的な垂直尾翼が撤廃されたのも、このエンジンを使って機体の方向を変えられるためと見てよさそうです。同センターは垂直尾翼の撤廃について、「機首方向の補正のために大型のものを採用する必要がなくなったため」とも。このことで、垂直尾翼の小型化・軽量化でき、抗力が低減できるとしています。