将来のアメリカ軍艦の標準装備です。

哨戒艦から空母まで何でもフィット

 アメリカの大手防衛関連企業RTX(旧レイセオン・テクノロジーズ)は2024年6月10日、同社の最新鋭艦載レーダー「SPY-6」シリーズについて、アメリカ海軍との間でその継続生産分を6.77億ドル(日本円で約1064億円)で契約したと発表しました。

 これは2022年3月に締結した、5年間で最大30億ドル(同約4700億円)にのぼる生産・メンテナンス契約分に続くものになります。今回は、その契約のふたつ目のオプションが行使された形で、今後7セット分のSPY-6が生産されます。これにより、現在までに契約済みのSPY-6の合計数は38セットとなりました。

海上自衛隊も導入するか? イージス艦向け最新レーダー「SPY...の画像はこちら >>

SPY-6を搭載した初の駆逐艦であるアメリカ海軍の「ジャックHルーカス」(画像:アメリカ海軍)。

 RTXの子会社であるレイセオン・カンパニーで、SPY-6シリーズの開発と生産を担当する海事能力部門の責任者バーバラ・ボルゴノヴィ氏は、次のように述べています。

「SPY-6は、艦隊に優れた対空監視、電子戦防護、より向上した探知覆域といった諸能力をもたらします。

この契約は、艦隊全体の防衛能力を向上させるための、大きな一歩となります」

 SPY-6は、従来のものよりも探知距離や精度が大幅に向上した最新鋭の艦載レーダーで、ボックス状の小さなモジュールを組み合わせることで、1つの大きなレーダーとして機能させることができます。このため、SPY-6はさまざまな艦艇に搭載可能な柔軟性を有しており、最新のイージス艦であるアーレイバーク級駆逐艦フライトIIIをはじめ、強襲揚陸艦や輸送艦、空母、フリゲートなどにも搭載が決定しています。

 海上自衛隊でも、今後イージス艦の増勢や、既存艦艇の後継艦問題が浮上するなか、その搭載レーダーとしてSPY-6が選ばれるかどうか、注目されます。