進むバスツアー高級化 制度変更に揺れる業界、売りにできなくなった「安さ」

「このバスに乗ることを、まず目的にしていただきたいと思います。そして『日本の観光バスはこういうこともできるんだ』というインパクトを与えたいと考えています」(神姫バス、長尾 真社長)

 このバス車両を使って行われるツアーについて、詳細はまだ未定ですが、「日本の素晴らしい四季や名所、景色を最適な時期にご案内」し、これまでのバスツアーではあまり例のない1週間程度の旅程も考えているといいます。

 ツアー代金については、やはりまだ未定ながら、6泊7日の旅程では走行距離3000kmで、1人30万円を想定しているとのこと。ちなみに、JR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」は1泊2日、2名1室で1人25万円からです(第9期)。

 現在、日本のバスツアー業界ではこの神姫バスツアーズ「真結」のように、「高付加価値化」の動きが目立ち始めています。

不安をぬぐうべく、高級路線を走り出したバスツアー業界 悲惨な事故も背景に

 旅行会社のクラブツーリズムでは、「ファーストクラスのバス」という同社の「ロイヤルクルーザー四季の華」シリーズに2016年4月、建築家の隈 研吾さんが監修した新車両が登場。同じく4月には、高速バスの運行や旅行業などを行うウィラーグループも、車内で調理した食事を楽しめる「レストランバス」をデビューさせています。また、大手百貨店の三越伊勢丹グループが手がける豪華バスツアーは1泊2日で15万円程度という価格ながら、2015年にバスを2台から4台へ倍増させる計画を明らかにしました。

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