さまざまなトッピングがある「駅そば」ですが、大阪・十三駅にはトッピングに「フライドポテト」を組み合わせたユニークな「駅そば」が存在します。どのようなものなのでしょうか。

実際に食べてみました。

ちゃんと別皿で提供されます

「駅そば」のトッピングといえばみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。筆者はかき揚げがお気に入りです。野菜だからヘルシーですし。でもできれば「きつね」もつけたいです。これも大豆だからヘルシー……なはずです。

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十三駅の「若菜そば」(グルメ満二郎撮影)。

 ただ日本の駅そばのなかには、ユニークなトッピングがあるお店が存在します。そのうちの一つが阪急電鉄・十三駅構内にある「若菜そば」です。そのメニューを食べてみたところ、これは“背徳グルメ”でした。

 ズバリ、「若菜そば」の名物といえば「ポテそば」です。珍しいことに、そばにフライドポテトを入れて食べるのです。

鉄道ファンには有名な同店ですが、実際どのような味なのでしょう。

「ポテそば」のお値段は580円になります。フライドポテトとそばが別皿で提供されます。同店に掲げられているチラシによると、「ポテトをそのまま食べてもつけてもよし!」と描かれている通り、“自由な食べ方”が推奨されているようです。

 まずは、別々に食べてみます。そばの出汁は関西風、かつ優しめのあっさりとした味付けで、麺は硬めに茹でられていました。一方ポテトは揚げたてサクサクで、塩加減は控えめです。

 数口食べてポテトをそばにダイブさせます。そうするとポテトがしんなりして出汁を吸い、さらにポテトの塩分・油分が出汁にうつり、いい感じになります。食感もそばの後に出汁を吸ったポテトが残るような感じで、これは新感覚です。

 ジャガイモの揚げ物とそばを一緒に食べる文化は「コロッケそば」でおなじみですが、それとは明らかに違います。筆者的には、「ポテそば」の方がオイリー感や食感のグラデーションを感じることができ、好みです。

「ポテそば」にプラスアルファしたら“犯罪級ウマさ”に

 ただ筆者は「ポテそば」の楽しみ方はこれだけではないことを発見してしまいました。

「若菜そば」には卓上調味料があります。七味、ラー油、魚粉、そして天かす……。コイツがなんといっても重要です。一通り七味で楽しんだ後、天かすとラー油をふりかけ、仕上げに魚粉を一振りし“味変”します。

 そうすると、「そばだとちょっとボリューム不足かな……」といった感覚は一気に解消し、パンチが出ます。ただでさえ普通のそばとは一線を画す食感であるなか、そこにさらに天かすのサクサクさが最初に加わり、噛むたびに食感が変わる“背徳グルメ”に。コレは正直、優勝です。

 ユニークな駅そばに分類される「ポテそば」ですが、ファンが多いのも頷ける味でした。筆者は交通グルメを“はしご”しなければいけないというライフワーク上、並盛でガマンしましたが、天かすまで完飲してしまいました。今度は大盛りにするか、ほかのお客さんが召し上がっている丼ものなどもおいしそうでしたので、ぜひ一緒に楽しんでみたいです。

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