
JR東海がリニア中央新幹線の建設費として、鉄道・運輸機構に対し3兆円の借り入れを申請。これにより名古屋~大阪間の開業時期が前倒しされる見込みです。
最大8年の前倒しを目指すJR東海は2016年11月16日(水)、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)に、3兆円の借り入れを申請することを決めたと発表しました。
リニア中央新幹線の建設費の一部として、2016年度と2017年度に、それぞれ1兆5000億円ずつ借り入れる予定です。
中央新幹線は最高速度500km/h、東京~大阪間を最速67分で結ぶ計画(2016年6月、恵 知仁撮影)。
申請書の提出は「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の一部を改正する法律」の公布、施行日である本日11月18日(金)の予定。長期固定かつ低利の財政投融資を活用することで金利負担を減らし、名古屋~大阪間の開業時期について最大8年の前倒しすることを目指すとしています。
JR東海の当初計画では、2027年の品川~名古屋間開業後に同社の経営体力をいったん回復させて、2035年に名古屋~大阪間を着工、2045年に開業させる計画でした。
【画像】「最深部」の工事も始まっている

長野県大鹿村で行われた中央新幹線・南アルプストンネル長野工区の起工式。トンネルの長さは25km、最大土かぶりは1400mにおよぶ(2016年11月1日、恵 知仁撮影)。