日本人留学生などが多く滞在し、その需要の高さから、2026年6月よりANA(全日空)が期間限定で増便を計画しているカナダ・バンクーバー。そこで筆者も、日本人の魂ともいえる「ラーメン+炭水化物」の黄金セットを求めて現地のラーメン店へ向かったのですが、まさかの“予想外すぎる相棒”が登場しました。
みなさん、ラーメンのお供といえば何を思い浮かべるでしょうか。
筆者はライス原理主義です。しかも半ライスは認めません。ラーメンにライスはマストです。もしライスと合わせにくいタイプのラーメンなら、チャーハンを頼みます。とにかく炭水化物には炭水化物をぶつける。それが筆者の基本思想です。
しかし、バンクーバーの「KINTON RAMEN」で、その価値観が軽く揺らぎました。なんと“ご飯物ポジション”として登場したのが、フライドポテトだったのです。しかもメニュー名には「TOKYO FRIES」の文字。少なくとも筆者の知る東京では、ラーメンセットの相棒がポテトになる文化は存在しません。
店内スタッフはほぼ日本人で、厨房から聞こえてくる雑談も日本語です。もうこの時点で安心感があります。日本人が本気で作るラーメンなら、とりあえず信用していいだろうという謎の確信すら湧いてきます。
今回注文したのは、14カナダドル(約1616円)の「モーテルコンボ」。セットのサイドにはもちろん「TOKYO FRIES」を選択しました。海外ラーメンは価格が強気なことも珍しくありませんが、この価格設定はかなり良心的です。なお通常のセットはこれより10カナダドルほど高いらしく、どうやら期間限定価格の可能性があります。ラーメンは「ガーリックスパイシー」を選択しました。名前の時点で優勝候補です。
まず運ばれてきたのは「TOKYO FRIES」です。しかも揚げたて。
続いてメインのラーメンが登場しました。ベースは豚骨系と思われる白濁スープで、厨房ではかなり濃厚そうなスープが使われている様子でした。着丼した一杯はしっかり赤みがあり、青ネギ、チャーシュー、そして刻みニンニクがトッピングされています。麺は縮れ系で、博多ラーメンのような極細麺ではありません。
実食!さっそくすすってみると、スープはピリ辛ながら臭みはなく、しっかりコクがあります。海外ラーメンでたまに遭遇する「なんか違うんだよな……」感は皆無で、ちゃんと日本人が求める“ラーメン”になっていました。麺はかなり硬めでプリプリしています。人によっては硬すぎると感じるかもしれませんが、筆者はむしろ「これはバリカタだ……」とテンションが上がりました。
そして問題の「ラーメン×ポテト」ですが、これが意外にも成立しています。もちろん、こってりラーメンと白ライスの“絶対王者感”には届きません。ただ、塩が強めに効いたポテトをスープに浸して食べることで、“濃いめ”のような効果が発生するのです。さらに鰹節によって魚介感も加わるため、後半の味変アイテムとしても機能します。これはこれで、かなり面白い食体験でした。
ただ、冷静になって考えてみると、豚骨ラーメンとフライドポテトの組み合わせって、なかなか罪深いですよね……。そう考えると、ラーメンとライスは実質的に健康食なのかもしれません。日本人が比較的スリムな理由を、少し理解できた気がしました。

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