詳報!スルガ銀行、「怒号」と「強行採決」の株主総会

不正融資の抜本解決

 シェアハウス向け不正融資の被害者である株主らは、取得不動産と引き換えに融資残高をなくす「ノンリコース(非遡及)型」の解決を求めている。こうした背景から、総会では不正融資に関連した質疑が集中した。
 新生銀行(TSR企業コード:299003973)や家電量販店の(株)ノジマ(TSR企業コード:360078605)との提携で再建を模索するスルガ銀行は、不正融資問題を抜本的に処理しないと資産査定が難しい。最悪、提携候補の企業と資本提携に踏み込めず、再建の支障になりかねないとの見方もある。このため、不正融資の真相解明が重要になる。だが、「それ以外にも論じるべき課題はたくさんある」(総会出席者)との声もまた、あったのも事実だ。

スローガンの「夢先案内人」は地獄だ

 こうした中、静岡県東部で事業を営む男性は、「スルガ銀行はこの20年間、首都圏や都市部だけをみて経営、営業をしてきたようにみえる。地元をないがしろにしてきた。今後、地元に寄り添い、根ざした営業をすべきだ」と発言。有国社長は、「過度に不動産融資に注力した結果、ポートフォリオは首都圏によってしまった。引き続き、リテールを中心としたビジネスを展開することに変わりはないが、今後は地方銀行として地方創生の観点から社会に貢献したい」と応じた。
 また、一連の不正融資を報道で知り、「社会の理不尽さを勉強したい」との想いでスルガ株を購入したという男性は、「非常に悲しく感じる。(スローガンとして掲げる)夢先案内人のホームページへの表示は、現状を考えると地獄ではないか」と発言した。この発言に有国社長は、「リテールビジネスの原点に立ち戻り、早期に業績を安定させたい。夢先案内人の指摘は、不快に思われている方がいるのは事実だと思う。早急に対応したい」と応じた。
 昨年の定時株主総会では、こうした一般の株主が意見することは稀だった。今年は一般株主が積極的に意見し、不正融資問題を契機に株主の意識も変化してきたようだ。


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