東証1部、国内3位の旅客航空会社 スカイマーク(株)が民事再生法申請

東証1部、国内3位の旅客航空会社 スカイマーク(株)が民事再生法申請
主な「航空運送業」の倒産

 東証1部上場の航空会社スカイマーク(株)(TSR企業コード:293216444、大田区羽田空港3-5-7、設立平成8年11月12日、資本金141億8673万3442円、有森正和社長、従業員2209名)は1月28日、

東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令および監督命令を受けた。申請代理人は佐藤明夫弁護士(佐藤総合法律事務所、東京都港区北青山3-6-7、電話03-5468-7860)ほか。監督委員には多比羅誠弁護士(ひいらぎ法律事務所、東京都中央区銀座8-9-11、電話03-3573-1578)が選任された。今後、投資運用業のインテグラル(株)(TSR企業コード:296599891、東京都千代田区)をスポンサーとして再建を図る。

なお同日、西久保社長は辞任し、後任社長には有森正和取締役が就任することが決まった。
 負債総額は約710億8800万円。


 上場企業の倒産は平成25年9月以来17カ月ぶり、大手航空会社の倒産は、22年1月19日に会社更生法の適用を申請した(株)日本航空(TSR企業コード:295556064、品川区)傘下の(株)日本航空インターナショナルに続き2社目。

 東証1部上場の旅行業者の(株)エイチ・アイ・エス(TSR企業コード:292203993、新宿区)からの出資を主体として設立。平成12年5月マザーズ、25年11月東証1部に上場した国内第3位の旅客航空会社。この間、16年1月、他業界から経営に参画した西久保氏が筆頭株主となって社長に就任した。12年2月に航空運送事業の許可を取得し、羽田空港を基幹として福岡、神戸、新千歳、那覇などの国内の運航路線を構築している。航空機の多くはリースで調達し、主力機材のボーイング737は31機、またエアバスA330は2機を保有(26年3月期末時点)し、運航乗務員や機体整備は外部へ委託するなど、固定費を抑える体制を取り独立系の航空会社として実績を重ねてきた。
 他の国内航空会社より比較的廉価な運賃を設定して一定の需要を獲得し、25年3月期には売上高859億4300万円をあげ、最終利益は37億7800万円にまで伸ばしていた。
 しかし、競合他社との競争激化や大型航空機A330-300型機の導入コスト、想定を超える円安の進行、さらに燃料費の高止まりなどが重なり、26年3月期には売上高859億7500万円に対し、8億4500万円の最終赤字に転落した。
 この間、27年3月期中に国際線への参入を目指し、22年にエアバス社に大型航空機A380を計6機発注していたが、資金を確保できずキャンセルしたことで同社から最大7億ドルの違約金を請求された。それまでの設備投資から資金繰りにも影響が出て、26年9月中間期の決算に継続企業の前提に関する疑義(ゴーイング・コンサーン)が注記される事態となっていた。
 26年12月、日本航空とANAホールディングス(株)(TSR企業コード:290096677、東京都港区)傘下の全日本空輸(株)(TSR企業コード:294603565、同所)に対し国内線の共同運航による支援を要請。さらに27年1月以降、第三者割当増資で投資ファンドからの資金調達も計画するなど、再建を模索していた。

東証1部、国内3位の旅客航空会社 スカイマーク(株)が民...の画像はこちら >>

東証1部、国内3位の旅客航空会社 スカイマーク(株)が民事再生法申請
主な「旅客航空運送業」の売上高ランキング

当時の記事を読む

東京商工リサーチの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

国内ニュース

国内ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2015年1月28日の経済記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

経済、株式、仕事、自動車、金融、消費などビジネスでも役に立つ最新経済情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。