大阪市西淀川区で「名取病院」を運営する(医)博悠会が民事再生開始決定

 (医)博悠会(TSR企業コード:571008909、法人番号:6120005005506、大阪市西淀川区大野2-1-32、設立1995(平成7)年6月、理事長:西原文現氏)は7月26日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し同日、民事再生開始決定を受けた。申請代理人は中井康之弁護士(堂島法律事務所、同市中央区北浜2-3-9、電話06-6201-4456)ほか4名。
 負債総額は27億6898万円(2018年3月期決算時点)。

 1962年7月創業の医療法人で、「名取病院」(大阪市西淀川区)を運営するほか、介護老人保健施設やグループホームなどを併営していた。訪問リハビリや歯科医療などに注力し、地域に密着した医療機関として定着してきた。2006年には約9億円を投じて新病棟を建設するなどし、2015年3月期には売上高26億1577万円をあげていた。
 しかし、設備投資での借入金負担が重く余裕のない資金繰りが続き、2008年頃からは金融機関より借入金返済のリスケジュール措置を受けて凌いでいた。
 抜本的な業績改善が見られないなか2011年3月、独立行政法人福祉医療機構の指導のもと、(株)企業再生支援機構に再生支援を申し入れた。以降、金融機関より継続的なリスケジュールによる金融支援を受けつつ業績改善を図ってきた。
 2016年4月には名取博之元理事長の体調不良などで、横松秀明氏が理事長に就任。10億円におよぶ高額な医療機器への投資(リース)を行ったが、2017年3月期は減収。設備負担が先行したこともあり大幅な赤字を余儀なくされた。2018年3月期にはさらに赤字幅が拡大し、債務超過に転落。この間、過剰投資により創業一族からの信任を失い2018年2月7日、横松元理事長が大阪地裁より職務執行停止決定を受けるなど経営の混乱ぶりを露呈していた。
 同年4月以降、現理事長による新体制がスタート。9月末頃からは法律事務所に依頼し、主たる債務者である金融機関と私的整理を含め、再建に向けた協議に入った。しかし、多額の債務が残る状況で合意には至らず、今回の措置となった。
 なお、現時点でスポンサーは未定。

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