8月29日、千葉・萬栄丸から夜のクロムツ釣行。ムツ初挑戦の釣り友も本命を無事ゲット!釣って楽しく、食べておいしいクロムツ釣りを一度味わうと病みつきになります。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・まっど五島)
夜ムツ釣り出船の船宿
夜ムツ船を出している船宿は、静岡県網代港のつちそう丸、田子の浦港のつり正丸、千葉県勝山港の萬栄丸など限られていています。
今回は自分が所属する会社の釣り部の夏の行事で毎年訪れている、勝山港の萬栄丸に行ってきました。萬栄丸の夜ムツは大島近くの職業船が釣っているポイントで狙うもので型物も狙えます。

当日の状況
8月29日に釣行。当日は釣り部有志8名で参加、船釣り初めての新入社員H君も参加し、自分がサポート役に回ります。当日の日中の最高気温は33度、でも出船時刻の17時ごろには風も涼しくなってきて、ポイントまでの船旅では、夕陽をながめながら最高の気分です。

当日のタックル&仕掛け
自分のタックル、竿はグラス竿のMISAKI GLASTICK TYPE II-185、リールは電動丸YARIIKA SPECIAL 1000Hには黒PEライン4号、仕掛けはネムリバリ17号、ハリス6号70cmの胴つき2本バリ。オモリは150号。船宿の仕掛けはハリス8号、70cmの胴つき3本バリ。2組入って700円です。

エサは新鮮なサバの短冊を船宿で用意してくれます。

大島周辺で実釣開始
45分ほどでポイント到着。大島が近くに見えて周りにはムツの職業船もきています。「潮が速いよ。
慎重に底立ちを取ると、「ガタガタガタっ」とアタリ!きたきたきた!クロムツのアタリは明確でわかりやすいです。そのまま竿を立てて追い食いは狙わずに電動巻き上げ開始です。
強引なやり取りが基本
クロムツポイントにはおいしいムツを横取りしようとサメがいることが多く、また、ゆっくりと巻き上げていると潮で流されてオマツリすることから船頭さん、中乗りさんは「マックススピード、ドラッグもフルロックでガシガシに締めて巻き上げろ」、と口酸っぱく言ってきます。
超高速で巻き上げてバレないか?と心配になりますが、ガンガン巻き上げても大丈夫。ドラグを緩めていると中乗りさんが締めにきます(笑)。
自分はかなり小型ながら1匹目ゲット。周りでもクロムツがあがりだしました。クロムツ初挑戦のセンチョ―さん(萬栄丸の船頭ではなくて仲間内でのあだ名)は良型をゲット。

底から10mでヒット!
明るいうちから釣れだしたので食いがいいと思いましたが、その後が続きません。船頭も潮回りをしてポイントを入れかえてくれますが、全くアタらなくなってしまいました。
20時ごろに船頭もポイント移動を決断。120mダチのポイントに入ります。結果的にこの移動がよかったみたいです。「相当高いタナに反応があるよぉ。昨日も底から10mで食ったよぉ。底ばっかり狙わないでよぉ」と船頭がアナウンス。そこで広いタナを探るようにデッドスローでゆっくりと誘います。
10mまで仕掛けを上げたところでガタガタっとアタリ!
「乗ったよぉ」
高速巻き揚げで30cmオーバーのまあまあサイズのクロムツをゲット。再度デッドスローで誘うとまたアタリ。うっひょーこりゃ最高。超楽しい!

同乗者も本命ゲット!
一方のH君はまだクロムツのアタリがこず悶々としています。誘い方を教えてあげて暫くすると…。
「まっどさん、きました!」
「おおお、遂にきたね!」
中々のサイズのクロムツをゲット!

やったぁ、これで自分も肩の荷が下りた。道具の扱いも慣れてきているようなので、あとは自由にやってもらおう。毎年夜ムツには来ていますが、いつもはもっと簡単に食ってくるので、こんなテクニカルなクロムツ釣りは初めてです。でも誘いに反応してアタッてくれるので、釣りとしてはこの方が楽しいかな?
23時に沖上がり
活性も上がり始めて船中ヒットが出始めました。自分も一荷できたり、40cm、1kg弱の大型がきたりと沖上がりまでに8匹をゲット。H君も3本上げることができました。
「まっどさん、3本釣れて最高です。」と超嬉しそう。船釣り師の誕生ですな。外道で釣れるゴマサバもこの時期脂が乗っていておいしいですよ。できるだけ太ったものを持ち帰り、しめ鯖にしてみたらクロムツも顔負けです。
23時を回ったところで終了の合図。竿など片づけていると中乗りさんから「そんなの港でやればいいから早くキャビンに入れ!」と雷が落ちる。この中乗りさん口は悪いけど、面倒見のいい人なので、怖がらなくても大丈夫ですよ(笑)。
最終釣果&ポイント
今日の釣果は、自分はクロムツ8匹、竿頭は12匹のトカラさんでした。数はちょっと物足りないけど、このサイズだったら食べるのには十分、そして我々の2日後にはなんとトップ49匹!潮が落ち着いてくると爆釣が期待できます。

今日のような渋い日は、まずは「クロムツのタナを探し当てる」。そして「デッドスローの誘いでエサを動かす」ことでクロムツに口を使わせるのが釣果を伸ばすポイントかと思います。
また、オモリは高切れなどでなくなることもあり、最低でも5本は用意しておくと安心です。仕掛けのヨレも多いので、かえハリスも10本ほどはスタンバイさせておきたいところです。そして、クロムツの歯は触ると危険。ハリ外し用のプライヤーがあると安心です。
今後の展望
萬栄丸の夜ムツは年末まで続きます。夜ムツ釣りでは、仕掛けを切っていくスミヤキがいたり(今回も2回高切れ)、オマツリ地獄になるサバがいたり、ムツを横取りするサメがいたり(今回、幸いサメは居らず)、中乗りさんに怒られたり(笑)と、リスクもそれなりにあるけど、釣って食べておいしいクロムツを一度味わうと病みつきになります。
皆さんもぜひとも暑い時期のメニューに加えてはいかがでしょうか?
<まっど五島/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り船について萬栄丸
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