エギング激戦区「伊豆」で、アオリイカを釣る近道とは?釣り方のコツやポイント選びについて詳しく解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・野中功二)

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南伊豆のエギングシーズン

1年中狙えるアオリイカだが、南伊豆のエギングシーズンを「春夏・秋冬」の2パターンに区切って考える。春夏は港湾産卵を見据えた個体と早生まれの個体、秋冬は潮通しがよい外洋に面した堤防などが挙げられる。

春夏はスローアクション、秋冬はアピール重視のアクションだ。

人気エギングフィールド「南伊豆」攻略法5選 秋シーズン到来【静岡】
秋の新子イカ(提供:WEBライター・野中功二)

人気ポイントの状況

南伊豆は北東の風の逃げ場でもあることから、大小釣り可能な8か所の堤防は満員状況。春の実績もあることから、人は絶えずポイントを覗いている。

1.妻良

駐車場があり、トイレも併設している海釣り公園ポイント。潮通しはそれほど良いとは言えないが産卵場所も広い港湾にあり、イカのストックは南伊豆の港湾でピカイチである。

2.子浦

駐車場は広くないがトイレがあり他魚種の釣りも盛ん、ベイトが豊富なポイントだ。以前は常夜灯があったが今は点灯していない。ここも、産卵場所があるポイントでストック量は豊富だ。

人気エギングフィールド「南伊豆」攻略法5選 秋シーズン到来【静岡】
子浦と墨跡(提供:WEBライター・野中功二)

3.稲取港(東伊豆)

ここは南伊豆ではないが、紹介しておこう。一番沖の堤防は工事等で入りにくい、港湾の奥にある白灯台、赤灯台が釣り場となるここも産卵場所に隣接していることからイカの回遊を確認できる。アクセスしやすいことからプレッシャーも高い。

人気フィールド攻略法5選

次に人気フィールドの攻略法を紹介。

1.ポイント選択

秋エギングで大切なのはポイント選択で、近年の実績のあるポイントが有望視される。産卵した個体がエサを食べて大きくなって来る時期、外敵から身を守ることが可能な場所。これを踏まえると、生まれたイカが容易に捕食できる環境が優先順位となる。その後、大きくなり外洋に出ていく。

2.釣行タイミング

デイゲームと大きく異なるナイトゲーム。朝夕マヅメ~ナイトゲームについては、天敵となる青物の回遊が無くなり、アオリイカが湾奥から回遊し始める。そこで、潮通しの良い外洋に面したポイントや港内の船道、岬の先端、深場と浅場が隣接するポイント、湾内やワンド内潮の動く場所などがポイントとなる。ストラクチャーに付くイカを狙うデイゲームとは正反対に、この時期のナイトゲームは捕食回遊待ちの釣りが中心だ。

3.表層と中層を狙う

「レンジ」だが、この時期だから意識しておきたいことがある。それは、中層から上のレンジを狙うということ。なぜ中層より上なのか? アオリイカはエサとなる小魚は中層や表層を泳いでいるし、さらに小型アオリイカが多いこの時期、ボトム付近は子イカを狙う根魚などが身を潜めており、アオリイカには危険な場所となる。安全でしかもエサも豊富な中層表層が、この時期のメインレンジとなるわけだ。

4.タックルのレングス

表層ステイをした際ショートロッドだとステイ距離と時間が稼げない。ミドル・ロングロッドだと時間を稼ぐことが出来るため、足場の高い堤防が多い伊豆ではなおさら有効だ。

ラインは風に不利なPEラインと風に有利な新素材ライン(コーティングPEライン)の使い分け、ラインによってエギのアクションにも影響がでる。PEラインは比重が軽く海面に浮く、新素材のラインは比重がやや重くなるため、沈む感じだ。

風があるときは使い分けよう。

5.エギの選択

新子でもある程度大きくなれば、3.5号でもOKだが3号のエギならゆっくりとしたフォールなども演出できるので1~2本は準備しておきたい。ハイプレッシャー下ではエギのサイズダウンも有効な一手となり得る。

エギカラーも視野性の良いカラーとナチュラルカラー、正反対のカラーを準備していきたい。闇夜・月夜で2パターンのエギを用意するのも良いだろう。闇夜であれば、赤テープ系、夜光タイプ、リアルタイプ、ケイムラ。月夜であれば、シルバー系、ゴールド系、ケイムラタイプ、リアルタイプなど。

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アオリイカの釣果(提供:WEBライター・野中功二)

エギのアクション

最初は遠投せずにチョイ投げして水面下をダート・フォールし、足元ステイで追尾の確認、追尾がない場合は普通に投げてアクションさせる。この時期のイカは中層付近にスクールでいることもある。

イカはいるはずだが、様々なアクションを試してもアタリすらない…。そんなときのマル秘テクニックだが、投げて中層に沈めてゆっくり中層をタダ巻きするだけでもアタリが出るので是非やってみて欲しい。

エギを押さえ込むアタリが出たら、タダ巻きをやめると違和感からエギを放してしまう。巻き続ける重さが竿にのったら、竿を横に絞り込むようにしてアワセを入れる。

今後の展望

9月後半は、イセエビの刺網漁が解禁となり、竿を出せなくなる場所・時期があるが、10月からは静岡伊東の各堤防でアオリイカが解禁となる。

釣りやすい時期のエギングに、ぜひ挑戦してほしい。必ずライフジャケットは身に付けたい。

<週刊つりニュース関東版 野中功二/TSURINEWS編>

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