年の瀬が押し迫る12月中旬、高級魚アカムツを求めて福島・小名浜へ。第八光勝丸に乗船し、本命4匹と40cmの大アジなどをゲットした釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)
第八光勝丸でアカムツ釣り
近年、人気急上昇中の福島・小名浜沖(四ツ倉沖)にてアカムツ釣りをするには、北茨城(平潟港)か、いわき(小名浜港、中之作港など)の船に乗ることになります。この2つの地域の釣り船には、若干料金システムの違いがあります。
平潟の船は乗船料にエサは含まれず別料金で購入、もしくは予め自前で購入が基本となっていますが、小名浜船の乗船料はエサ代込み。小名浜は北茨城に比べて東京方面からだと約20km距離が増えてしまいますが、小名浜拠点船のこのサービスは釣り人にとって嬉しいですね。
ちなみに、ここでいうエサはホタルイカを指しており、サバ短などその他のエサは各自で準備する必要があります。
また、今回乗船した第八光勝丸では、仕掛けは2本バリ統一で1流し1投入方式。小名浜沖アカムツポイントのフロンティア船だけあって、平日でも混み合う人気の船です。オマツリをできるだけ回避するためにこのような対策をとられているようです。

ちなみに1流し1投入方式などのルールは、ポイントに着いて準備をしている最中、船長がていねいにアナウンスしてくれます。
タックルと仕掛け
基本、150号前後のオモリが背負える竿に、PEライン3~4号を300m以上巻いたダイワであれば400~500番の電動リールを使用します。波崎沖の「カンネコ根」仕様と何ら変わりはありません。ただし、船中を見渡してみると500番台クラスのリール使用者が大半で、400番台クラスは私含め2人であった事実が物語るように、この海域ではワンランク大きめがマッチしているのかもしれません。
仕掛けは前述の通り、第八光勝丸では2本バリ統一。投入前の準備中、「2本バリを持ってきた人はちょん切って使ってね~」と、アナウンスが入っていました。

「次は根があるポイントでやりま~す」なんてアナウンスが入れば、水中ライトやケミホタルを付けたり、大きめのサバ短を付けたりしてみると良いでしょう。
釣り方
釣り方は大トモから順番に仕掛けを投入していく「1流し1投入方式」。一つのポイントでのんびり流す平潟の船とは違って、第八光勝丸ではランガンスタイルでテンポよく流していきます。
ドラグは締めすぎず緩めすぎずが基本。ゼロテンションをキープし、アタらなければ誘いを入れる……といった、基本的なアカムツ釣りと同じでOK。ただし、周りでメバルやマゾイが釣れだせば、少しタナを上げてみるのも一つの手です。状況に合わせて貴重な2本バリを操りましょう。
嬉しいゲストは大アジ
当日は、港から1時間半ほど走りポイントに到着。船長のルーティンである「釣り方レクチャー」を聞きながら準備をし、投入の合図を待ちます。私はミヨシであったため投入は最後。ちょっと気が楽です。そして無事に第1投を終え、水深約140mで着底。ちなみに船支給のホタルイカはおかわりOKとのこと。

寒さに耐えつつ手持ちにてアタリを待つも…船中アタリは皆無の様子。速いペースで回収、第2投と繰り返していきます。そして3投目でようやく待望のアタリ。本命ではありませんが、なんと40cmの大アジが上がってきました。これはこれで嬉しいゲストです。
アカムツ4匹の釣果に
何投目かは忘れてしまいましたが、陽が昇ってきた辺りからポツポツ本命が上がり始め、船上もようやく活気がでてきました。私もこのタイミングで良型2匹確保し一安心。その後、後半戦にかけて食いが渋ってきたので、釣れている時にていねいに釣っておいて良かったです。
12時の沖上がりまで残り30分、「今日は本命2匹で終わりかな~」なんて思っていると、久々にそれらしいアタリ。ていねいに巻き上げてみると、この日一番のアカムツ41cm。
そして最後の流しでも良型を1匹追加。残念ながら密かに大本命として狙っていたマゾイこそ釣れませんでしたが、準本命?のアカムツ4匹と大アジなどを確保し、沖上がりの時間となりました。

結果はアカムツ37~42cm4匹とアジ、マサバが1匹ずる、ユメカサゴ2匹となりました。
今後の展望
松原船長に今後の展望を伺ったところ、年明けからは小メヌケやメバル狙いの中深場五目で出船するとのこと。そして4月頃、冬型の気圧配置が緩む日が増えてきたところでアブラボウズ狙いも交えていくと話していました。
そして恐らく夏場にはマダラや大判ヒラメ、メヌケ、キンキ、私はまだ経験していないミズダコ狙いなど、状況によってフレキシブルに狙っていくことになると思われます。
震災にて一時は壊滅的被害を受けましたが、あれから9年の年月を経て、驚くほど復興が進んでいる小名浜。狙える魚種の多さもさることながら、戻ってきた街並みの活気にも注目して出かけてみてはいかがでしょうか。
魚料理を堪能
そして、やはり釣行後は食べる楽しみです。やっぱりアカムツは炙りですね。今回は炙りを丼にしました。アジは妻の希望でナメロウに……。

小型のユメカサゴは丸ごとから揚げが好きです。サバは塩焼きにしました。

アカムツは言うまでもなく美味しかったのですが、驚いたのはマサバ。

来年以降、この時期この海域のマサバは「うれしいゲスト」に格上げし、大切に持ち帰ろうと思います。
<尾崎大祐/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り船について:第八光勝丸
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