偏光サングラスのレンズ素材にはプラスチック製とガラス製のものがあります。その違いと特徴について、SS級眼鏡士 メガネハウスおくやま 奥山剛さんにうかがってきました。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター 川島浩平)

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プラスチックレンズの特徴

プラスチック製の偏光レンズは、ガラスレンズに比べ軽く、割れにくいといった安全性が魅力です。

メリット/魅力

・軽い
・割れにくいため安全
・レンズ交換で選べるレンズカラーが豊富
・デメリットを補うコーティングの種類が豊富
・フレームを選ばなく、加工の幅が広い

デメリット/注意点

・熱に弱い(高温下で熱クラック発生の可能性がある)
・ガラスに比べ傷が付きやすい
・ガラスに比べ経年劣化が早い

『偏光サングラス』レンズの選び方 2大素材ガラス&プラスチックの違い
熱クラック発生のレンズ(左)と未発生のレンズ(提供:WEBライター・川島浩平)

ガラスレンズの特徴

ガラス製の偏光レンズは、熱や傷に強く、歪みのないクリアな視界が魅力です。

メリット/魅力

・熱や傷に強い
・フレームにセットした際に歪みが出にくく、澄んだ景色が広がる
・耐久性が高い

デメリット/注意点

・重い
・フレームの選択範囲が少ない(全面枠ありのものに限定される)
・レンズ交換できるカラーラインナップが少ない(サイトマスターなどは多くのラインナップがあるが、殆どが特注カラーである)
・度付きのラインナップが少ない

筆者の偏光レンズ遍歴

私が最初に使った偏光レンズはプラスチックレンズでしたが、歪みから乗物酔いのような感覚が強くあり、ガラスレンズを10年ほど使っていました。その後、プラスチックレンズを勧められ使用してみると、歪みはまったく気にならず、ガラスレンズと遜色ないレベルになっており、10年間での進化を実感しました。

『偏光サングラス』レンズの選び方 2大素材ガラス&プラスチックの違い
筆者着用例_RARTSトリードベンド(提供:WEBライター・川島浩平)

歪みが気にならなくなると、運転を含め長時間使用する私は、軽さがとてもメリットと感じ、今ではプラスチックレンズを愛用しています。現在の使用レンズは、【RARTS】フォレストグリーン、トリードベンド、カーマインコパー、スティングレイです。

レンズ素材で長所は異なる

レンズ素材選定時のワンポイントを紹介します。

・【RARTS/プラスチック製】レンズカラー、コーティングの種類が豊富

『偏光サングラス』レンズの選び方 2大素材ガラス&プラスチックの違い
RARTSサンプル(提供:WEBライター・川島浩平)

・【TALEX/ガラス製】熱に強く、加工後の歪みが出にくい
・【TALEX/プラスチック製】レンズカラーが豊富、遠近両用のラインナップがある

『偏光サングラス』レンズの選び方 2大素材ガラス&プラスチックの違い
TALEXサンプル(提供:WEBライター・川島浩平)

・【HOYA/プラスチック製】遠近両用レンズのラインナップがある

メガネハウスおくやまさんでは、得意分野が異なった3社を取り扱っていますので、素材の特徴と合わせて、アングラーに合ったものを選ぶことが出来ますよ。

クリップオンという提案

普段は眼鏡を使用していて、釣行時だけ偏光サングラスのためにコンタクトレンズを使用するのは面倒。でも、度付きの偏光レンズは値段が……という皆さん、メガネハウスおくやまさんでは、普段のメガネに付けるだけという「クリップオン」や「オーバーグラス」タイプの偏光サングラスも作成可能ですよ。

これなら、煩わしいコンタクトレンズへの付け替えはもちろん、お値段も度付きと比べて手頃ですので、ぜひお試しください。

クリップオンサングラス メガネハウスおくやま参考価格

RARTS(マルチコート):12100円~

『偏光サングラス』レンズの選び方 2大素材ガラス&プラスチックの違い
クリップオン・オーバーグラスサンプル(提供:WEBライター・川島浩平)

お気に入りを見つけよう

今回は偏光レンズの素材について、紹介させていただきました。素材毎の特徴やそれを補うコーティングなど、アングラーの用途によって色々なパターンの中から組み合わせることで、皆さんに合うオリジナルの偏光サングラスが出来上がります。

お気に入りの偏光サングラスを見つけ、より快適に釣りを楽しんでいただけたら幸いです。

<川島浩平/TSURINEWS・WEBライター>

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