この日の釣行には、悔しさが残った。おそらくこれまで私が掛けた魚では最大の青物かシーバス。

足元で掛けたのにまったく浮上してこず、勝負をかけたところで逃した。無念の釣行をレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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大阪南港当日の状況

10日10日の大阪南港。中潮、8時ごろに上げきり。連日、早朝のエントリーで、釣りに関しては夕マヅメから夜型だった筆者も、休日のペースがかわってきた。「昨日も行ったけどサバばっかりだったし、いっか」と思ったのだが、朝早く目覚めて少し迷いつつ、気が付くとリーダーの結束を始めていた。

タックルは8.5ftの21gまで投げられるロッド、リールは2500番にPEライン0.4号の設定だ。

タチウオ気配なくワインドでサバ

早朝5時40分ごろエントリー。まだ光量が効かない時間は、ワインドでサバ。

「岸ジギ」パターンでモンスターヒット まさかのカンパチかヒラマサ?
ワインドでサバ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

本当に今年のサバはやたらとワインドに食う。私が妙なコツをつかんでいるのだろうか?

先日、ワームをかじってきたタチウオは音沙汰なし。だが、まだ焦る必要ない。群れを追いかけようと思えば、泉佐野にマイポイントがあり、そこに密度の濃い情報がある。しかし行くのは結構労力を使うので、まだ大阪南港で待とう。

ただ巻きにサバ好反応

この日のサバはメタルジグにセレクティブだった。妙にジャークが効かない上、シルエットを選ぶ。先週の着水バイトフィーバーとは、同じ海かと思えないような魚影の薄さ。しかし終盤パターンをつかんだ。

この日は、カタクチのマッチ・ザ・ベイト&カラー。スリムタイプのカタクチイワシ15gジグでただ巻きしていると、いとも簡単に食い始めた。ジグに2尾掛け。今は当たり前のように釣れてくれているが、いつかこの群れも離れてしまうんだろうな、とふいに寂しさを覚える。秋ならではの釣愁というところか。

「岸ジギ」パターンでモンスターヒット まさかのカンパチかヒラマサ?
名残惜しいサバ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

岸ジギでシーバス2バイト

話はここからだ。

少しポイントをかえ、ドン深のミオ筋沿いに移動。足場も悪くないので、メタルで思いついて、岸ジギをやってみた。テクトロでコースを作り、ジャーク、ただ巻きを繰り返す。

すると、思った通りシーバスがヒット。

なんか居そうだな、と前から見ていた、大潮回りでは足元が浸かってしまうようなちょっときわどい場所だ。しかし、エラ洗いでフックを外される。50cmくらい。少し場を温めてもう一度打つと、おそらく同じ魚がまたメタルに食ってきた。今度は勝ったぞと思っていると、リーダー本線を岸に擦られて思わぬ終戦。

サバ、タチウオのリーダー設定にしていたので、足場の低いところで急に足元に突っ込まれるという想定をしていなかったのだ!もったいない。しかし、その場で学んでリトライ。

「岸ジギ」パターンでモンスターヒット まさかのカンパチかヒラマサ?
過去に獲ったシーバス(提供:TSURINEWSライター井上海生)

キワ速巻きで驚異の大物ヒット

さすがにメタルには食わなくなった。朝マヅメの時間帯もとうに過ぎ、粘りに粘って、あとから確認するともう10時頃になっていた。見切り打ちで、帰り道の方へ歩きながらジグを落としてテクトロ&超ファストリトリーブしていると、また乗った。

「これが最後、最後」と呟きながら、慎重にやりとりする。約5分。PEライン0.4号12lbの強度でかなり泳がせたが、バテる様子がない相手だ。

デカい。ドン深とはいっても、10m程度の水深を、それも足元で掛けて浮上させられないというのは、相当だ。

不可解なことには、二三度、根に潜った。しかし、根というほど根がない場所なので、まあ出てくる。「これは埒があかないな」と思い、ドラグを締め直したところで、一気に張ったラインテンションに怒った魚が猛暴れし、最後はリーダー結束ブレイク。膝をついて私はその場にくずおれ、しばらく動くことができなかった。

一体、何の魚だったのか?

「岸ジギ」パターンでモンスターヒット まさかのカンパチかヒラマサ?
正体拝めず、無念(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ヒラマサ?カンパチ?

興奮冷めやらず、適当に用事を作ってなじみの釣具店に電話した。そのスタッフさんが言うには、「根に潜ったなら、信じられないでしょうけど、ヒラマサかカンパチです。この数年、なぜか大阪南港に入ってきてるんです」

「スレ掛かりのボラという可能性は?」と私が聞くと、「もちろんありますが、わかってるでしょう。フィネスでは獲れない魚です。PEライン1号、今の南港の青物の危険度なら1.5号張ってください」と言われてしまった。とりあえず、傷んだPEは巻き直そう。

岸ジギのパターン発見

ラストの巨大魚の姿が拝めなかったことは痛恨だが、岸ジギのシーバスのパターンを見つけられたことは大きい。

また、無念のプッツンブレイクに斃れた私の前を、キラキラとベイトフィッシュが泳いでいったので、やはり壁パターンの青物の可能性もある。作戦を練り直さねば。フィネスでは限界があるのだろうか、何せもう一度やり直しだ。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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大阪南港

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