12月まで青物やタチウオが釣れ盛っていった大阪湾一帯も、1月の中旬を過ぎると釣りものが極端に減り路頭に迷ってしまっていた……。そんな厳寒期でもモンスターを狙える釣りがあるという。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターAaron)
コブダイ狙いタンコブゲーム
タンコブゲームのターゲットはコブダイだ。コブダイはスズキ目ベラ科の海水魚で、成長すると1mを超えることもある大型魚。そのヒキの強さから岸壁の重戦車と呼ばれることもあるそうだ。そんな大型魚コブダイを、虫ヘッドにエビやカキなどをつけて釣ろうというのがタンコブゲームだ
過去にコブダイを目視
秋口にタチウオ釣りをしている際に足元を泳ぐ大きな赤い魚を目撃した。知人にコブダイという魚で意外と手軽に釣れると教えてもらったが、あんな大物を手軽に釣れるのか半信半疑だった。
しかし、大学の春休みが迫り春休みは何を釣ろうかと悩んでいたところ秋に見た巨体と知人の言葉が脳裏に蘇った。そこで釣具屋さんで3gと8gの虫ヘッドを購入し、前日に近所のスーパーで生ガキとバナメイエビを購入した。モンスターを狙う割には必要な道具やエサが単純なことには驚かされた。

当日の状況
当日の天候は晴れであったが西寄りの風が7mと強い予報であったため、コブダイとの馴れ初めの地であり西風を背後から受けることのできる淡路島の志筑新島周辺を釣り場に選んだ。厳寒期の平日のためか他の釣り人の姿はなく、閑散としていた。
タックル
当日のタックルはショアジギタックルをそのまま流用し、根ずれ防止にリーダーだけフロロカーボンの8号を6ヒロとった。
ロッド Over There 106MH
リールが セルテート3012h
ミチイト PEライン2号
エサ 生ガキとバナメイエビ
待ちの釣り
コブダイはエサを求めて底付近を回遊していると聞いたので、堤防際のテトラの切れ目に仕掛けを置きコブダイの回遊を待つという作戦だった。しかし待てども待てどもコブダイらしき魚が現れない……。
一か八かの移動
あまりにも気配がないので洲本周辺まで大きく移動することにした。移動先は水深が深く、チヌ狙いの先行者もいたため先ほどの釣り場よりは釣れそうである。そこで、堤防に大きなスリットがあり流れが変化しているポイントにバナメイエビをつけた8gの虫ヘッドを投入した。
しかしなんの反応もない。そこでエサをそれまでのバナメイエビから生ガキにかえ、少しでも自然にフォールするようにと虫ヘッドも8gから3gに変更した。するとその1投目、サオ先を少し引き込む重量感のあるアタリが出た。しかしカキが軟らかいためかエサだけ簡単にとられてしまった。
待望のコブダイヒット!
急いでエサを付け直し同じポイントに投入して少し待つと、穂先が押さえ込まれラインがゆっくりとスリットの中に入っていく。「コブダイだ!」と直感的に感じドラグを閉めてアワセをいれた。
すると物凄いパワーでスリットの中に走ろうとする。というかアワせた時にはスリットの中にいたのでスリットの中を走り回っている。ゴリゴリ根ずれしている感覚が伝わってきて今にもラインが切れてしまいそうだ。ロッドも見たことのない曲がり方をしている。

雄のコブダイ堂々浮上
無我夢中でファイトをしていると青い海から赤茶色の美しい巨体が浮いてきた。やはりコブダイだ。タモに手を伸ばそうとしたがタモがない……。そういえばまだタモを出していなかった。どうしようもないので隣の方にお願いすると心よくタモ入れをしてくださった。タモに収まったのはこぶが発達し威風堂々とした雄のコブダイだった。

サイズは80cm8.6kg
壮絶なファイトに息を切らしながら急いで片づけをし、近くの釣具屋さんで検量していただくと80cmそしてなんと8.6kgもあるモンスターだった。初のタンコブゲームでモンスターに出会えた幸運と自分のエサを食べてくれたモンスターに感謝しながら帰路に就いた。
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<Aaron/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について洲本周辺
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