東京湾浦安の吉野屋では、8月17日から今期のカワハギ乗合をスタート。大型が拾える夏カワハギの感触を求めて19日(金)に釣行。

20尾を釣って竿頭となった常連の技を拝見させて頂いた。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

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吉野屋で夏カワハギ釣り

出船定刻の1時間前に吉野屋に到着。店舗前のカワハギ船の座席予約ボードに残っている札の中から左舷1番前を取る。店内に入ると吉野眞太郎親方と公大代表が笑顔で出迎え、乗船手続きを済ませてから店前の船着場へ。

船着場には7~8隻の釣船が繋留され、カワハギの看板が立った第三吉野屋丸に乗船。石原一樹船長とあいさつを交わす。

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店舗外観(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

大貫沖でスタート

7時の出船前にライフジャケット着用の確認が行われ、エサの加工アサリ(冷凍保存品)が配られると左舷5人、右舷4人の釣り人が並んだ本船が出港となった。

船は東京湾を南下。航程1時間15分で大貫沖到着。船長から「この辺りからやっていきます。準備をしてください」とアナウンスがあった。

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船着場の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

釣り場の天気は晴れ。風は北東から風速1~2mで、海面はベタナギ。アタリは取りやすい条件だった。

潮は濁りを含んだ緑茶色で、流れは緩かった。中潮からの小潮で満潮が8時48分ごろ、その後は沖上がりまで下げ潮が続いた。

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船着き場周辺マップ(作図:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

浅場用タックル

8時15分、船の舳先を風上へ向けると船長から「水深は10mです。どうぞー」と投入OKの合図が出て、エンジン流しで実釣開始。

私がセットしたタックルは、浅場に適した下の仕掛図のもの。エサは上のハリに持参したバナメイエビの輪切りを、下に剥き身アサリを装着した。

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タックル図(水深25cm~)(作図:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

ハリサイズ落とし21cm本命

最初の投入でアタリを捕らえたが、ファウルチップ。2投入目にもアタリを出したが、掛かってきたのは18cm級のショウサイフグだった。

船中ではベラ、トラギスの洗礼を受けたが、開始から10分ほどで左舷トモと右舷トモ2番で17~18cmカワハギが1尾ずつ釣り上げられた。左舷トモに入っていた常連の後藤さんは、その5分後に22cm級を追加。ハリはハゲの早掛けタイプの4号とのこと。

これを聞いて、6号をメーンに使っていた私は下バリだけ5号にサイズダウン。すると、9時まで続いた1流し目の竿上げの合図とともに私の仕掛けにカワハギがヒット。下バリに21cm級が掛かってきた。

ハリがサイズダウンされ、ハリ先も新しくなった2重の効果が有ったのかもしれない。

下げ潮にかわり後方でポツポツ

小移動した2つ目のポイントでは、私のエビエサがフグの集中攻撃を受けた。ハリス交換で時間を浪費するなか、潮が下げに切り替わったことで船の後方から胴の間では16~25cm級カワハギがポツリポツリと上がった。

親子でカワハギ釣りに挑戦しに来ていた寿美さん、優稀くんもここで型を出した。

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優稀くんは親子で奮闘(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

名手のテクニック

10時に移動の合図。この時点で後藤さんはすでにツ抜け。釣り方は20~30m投げて、仕掛けが海底に対して斜めに位置している状況下で、手前に小さくサビいては一瞬のゼロテンションの間合いで食わせ、聞き上げて掛けていた。

カワハギが下バリに多く掛かっている当日の状況では、仕掛けが垂直に立っているより水平に近いほうがアタリが多くなるのは道理であった。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾
寿美さんも本命をゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

竹岡沖ではダブルや最長寸が

船は竹岡沖の水深20mに移動。私が30cm級サバフグの2連発で苦しむなかで、左舷トモの後藤さんとトモ2番の小岩さんは24cm級の良型本命をダブルヒット。

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小岩さんは8尾ゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

この時に気付いたことは、フグ攻撃を多く受けていた私と寿美さん、優稀くんの共通点は、明るい派手な色のオモリだった。私が使用していたのは、白いペイントが施されたオモリ。

サバフグの攻撃を受けると、オモリも一緒になくなっていたことが多かった。派手な集寄はカワハギにも効果的だが、フグが多い時は逆効果となった。

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タックル図(水深25cm~)(作図:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

当日最大の34cm登場

11時ごろ、私の背後(右舷1番)に入っていた木村さんから「大きいのが出ました」と声がかかった。私がメジャーを当てると34cm、この日の船中最大だった。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾
木村さんは船中最大の34cm(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

最終釣果

正午に大貫沖の水深20mに移動。やがて風は南南西に変わり、左舷前が鋸山の方向を向いて潮先になると、アタリが増えてきた。

13時ごろ、23cmと24cmの良型カワハギを連釣。これからという時合いだったが、干潮が近づき潮止まりに。そして14時の沖上がりとなった。

船中釣果は16~34cmカワハギ0~20尾で後藤さんが竿頭。交じりはショウサイフグ、サバフグ、ベラ、トラギスなど。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾
後藤さんは20尾で竿頭(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

今後の見通し

湾奥では低酸素状況の海水が滞留していて、下げ潮ではこれが悪い影響を及ぼしている。一度大きな潮流が入り込み、きれいな潮に入れ替わるとカワハギ釣りの好条件となるので、これに期待したい。

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筆者の23cm(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

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<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>

▼この釣船について
船宿 吉野家
この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年9月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾 first appeared on TSURINEWS.
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