今秋の大阪湾沿岸には、8月末からタチウオが接岸している。比較的早いスタートで、今後も初冬まで釣果が期待できる。

ショアのルアータチウオの基本となるワインドリグでの釣り方と、ポイントの絞り込み方について、今のところの感触を絡めながら紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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秋冬のワインドゲーム

ショアのタチウオは、通常9月末くらいのスタート。11月頃が最盛で、反応が鈍くなりながらも、初冬まで釣れる。ほとんどベイトとなるイワシやアジの動きと連動するので、このような小型の回遊魚がいる海には、タチウオも気配アリと見込める。

【2022・秋冬】大阪湾沿岸タチウオ釣り攻略 ワインドでの釣り方を解説
ワインドでタチウオ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ルアーでの釣り方としては、朝・夕のマヅメのワインドが基本となる。ワインドとは、ワームを左右に跳ねさせる動きのことで、専用のヘッドと、90mm~110mmくらいのワームを組み合わせて、ロッドとリールでアクションをくわえながらやる。

ワインドの基本と応用

タチウオワインドは、まず、ヘッドのウェイトから考えていく。一般的に1/4oz~1ozくらいだ。使用するPEラインの太さや、タチウオのレンジと、ポイントの水深に合わせてチョイスしよう。

ちなみに筆者の場合、PEライン0.5号運用・水深10mの海で、3/8ozか1/2ozくらいが頻用ウェイトである。

ワインドの基本操作

タチウオワインドの基本は、サオを上下にあおりながらリーリングするという操作だ。コレを3回か4回くらい繰り返して、一旦フォールさせる。ジャーキングの途中でも、フォールでもバイトがくるので、気が抜けない。慣れないアングラーは、デイの視認が利く状況で手前に投げてみて、どうすればキレよくリグが左右に跳ねるか、練習するといいだろう。

筆者の個人的な感覚で表現すると、ワインドもダートも、「リーリングでやる」という感じだ。

リールのハンドルを下に押し込む動き、その反動でサオ先をグッと上げる。その説明を手振りをくわえて友人に教えていると、「ドラム叩いてるみたい」と言われたので、まあそんな風にも見えるのかもしれない。ともあれ、これが一般的なジャーキングである。

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ワインドリグは多彩に用意したい(提供:TSURINEWSライター井上海生)

筆者の個人的な釣果から言うと、今季の大阪湾沿岸では、この、いわば「ごく普通のワインドの動き」で、タチウオが簡単に口を使ってくる。あまり複雑なところはない。

スラックジャーク

さて、少し変則的な、「スラックジャーク」についても解説しよう。ちょっとした応用みたいなもので、ラインのスラック(たるみ)を使いながら、「左右に水平に滑らせる」ような動きを演出する。

まず、水中にリグを投じ、サオ先を立てた状態で、ラインテンション張らず緩めずの状態をつくる。そこから、サオ先をふっと下げてテンションを抜いてやって、ラインスラックを出す。そのスラックの分を、素早くリーリングで回収しながら、サオ先を上げてやる。「スラックを弾く」という表現が実際の感覚に近いかもしれない。

少しテクニックが要するが、エギングでも非常に有効な誘いなので、マスターしたい。

「場所ゲー」と思ってポイント探索を

続けて、タチウオのポイントについて。大阪湾沿岸の傾向で解説するが、どの海でもそこまで大きくかわらないのではないかと思う。

大阪湾沿岸では、タチウオは、年々「場所ゲー」となってきている。以前までのように、湾奥のどこで釣ってもバンバン飛びついてくるということはなくなった。沿岸の工事や黒潮大蛇行と温暖化の影響で、小型ベイトが減り、それに伴いタチウオの魚影も激薄化した。

実際、湾奥にマイフィールドを持っている方も、そろそろ無理を感じているのではないだろうか。今後のタチウオは、ちゃんと「出る条件」が整った場所を探して釣るしかない。

「場所ゲー」、場所ゲーム。タチウオならば、その「場所」とは、第一に潮通しのいいところだ。しっかりと潮が効いている海で、ミオ筋や水道など、何か地形に変化があるとさらに場を絞り込みやすい。アジもそうだが、回遊のルートとして、「必ずここを通らないといけない」というポイントを見つけて、そこでワインドをすれば魚との距離がぐっと縮まる。

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「必ず魚が通る場所」を見つける(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ちなみにこの記事を書いている現在は群れが抜けてしまっているが、1ヶ月前までは泉南の各所で釣果があった。もう少し南にいくならば紀北、神戸方面ならば垂水漁港が有望だ。

その都度が一発勝負見つけた者勝ち

夕マヅメ、朝マヅメ。

長くは続かないのがタチウオの時合いである。抜けるタイミングも多々ある。ポイントとヘッドウェイトなど、バチッとハマる条件を見つけた者が勝ちだ。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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