3月22日(水)、東京湾浦安・吉野屋のシロギス乗合船に、シロギス釣り名人級の腕前を持つ釣友の菊池さんと行ってきた。一年を通して海水温がもっとも低いこの時期に、シロギストップ25尾の釣果となった釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
吉野屋でシロギス釣り
東京湾浦安の吉野屋はシロギス乗合を3月第3週から再開。3日目となる22日(水)、もっとも水温が低くむずかしい時期のキス釣りに挑戦してきた。当日は、シロギス釣り名人級の腕前を持つ釣友の菊池さんが同行。
出船1時間前に船宿に到着、店横に設置された席札ボード見ると先着者2人が左右のトモを選んでいたので、私たちは左右のミヨシの席札を取った。店内に入ると吉野広大副代表が笑顔で出迎え、乗船手続きを済ませて店前の船着場へ。
テクニカルな時期
船に乗り込み助川直弘船長に釣況を聞くと「一年を通して今は海水温がもっとも低く、魚(シロギス)がほとんど動かず、捕食は居食いの状態。エサに抵抗があるとすぐ離してしまうので、ネムリの付いたハリは使わないほうがいいです。エサを食って反転する動きがないのでハリ掛かりも悪く、アタリから聞き上げる動作を小さくして食いを誘うようなテクニックが必要な時期ですね」とのこと。

置き竿と手持ちの2本竿で挑戦
7時15分、左舷2人、右舷4人の乗船者がそろったところで出船。航程約1時間で、中の瀬と呼ばれる釣り場に到着。
8時半、船長から「水深は20mです。はい、どうぞ」と仕掛け投入OKの合図。エンジン流しで実釣開始。
私が出したタックルは、胴突き仕掛けをセットした置き竿と、投げて探りやすい天ビン仕掛けをセットしたものの2本。
数釣りは菊池さんに任せて、春先のゲスト、イシモチ、カレイに照準を合わせた。
船中ポツポツ拾い釣り
開始5分で置き竿にアタリが出た。食い込みを待つが、2回目のアタックはなし。エサが半分だけ食べられていた。
春先の大潮は潮が速く、船長によると「魚の動きが悪く、船の流れに着いてこられない状況ですね」とのこと。そんななか、菊池さんは船中1尾目となる18cm級の本命を釣り上げた。
その後30分ほど流して、菊池さんは14~16cm級を2尾追加。左舷トモに入っていた常連の豊川さんが17cm級、右舷トモで胴突き仕掛けで勝負していた高田さんも17cm級を獲得した。

木更津沖へ移動
食いの渋さに、船長は木更津沖へ移動。水深18mで再開すると、1分も経たないうちに親子で来ていた多田伸之さんに移動後のファーストヒット。光物ビーズを配した仕掛けに18cm級キスが掛かってきた。
さらに、菊池さんが14~16cm級を3尾。左右のトモで12~17cm級を1~2尾、右舷胴の間の多田豊策さんに17cm級。

胴突き仕掛けにヒット
10時に回り直しの合図。エサ付け方法を変えるか迷ったが、ミチイトの傾きが前寄りに出ているのを見て、まずは左右の竿の入れ替えを試してみることにした。
前寄りに天ビン、胴の間寄りに胴突き仕掛けを持っていくと、すぐに答えが出た。
胴突き仕掛けの竿先にアタリ。聞き上げるまでもなく置き竿の状態で完全にハリ掛かり。17cm級本命を抜き上げ、オデコ脱出。
5分後には天ビンフカセ仕掛けの竿にもヒット。菊池さんの釣り方を聞いて、小さなアタリから20cm程度聞き上げてストップ。そのまま待つとグッ、グッ、グッと飲み込んだ本命は19cmだった。

20cm超えの良型シロギス連発
潮が少し緩んできて、次の流し替えは11時。菊池さんが船中最大となる22cmをゲットしたのに続いて、私の胴突き仕掛けにも21cmがきた。

水温低いなかトップ25尾
干潮止まりの11時半、船は南へ移動。水深17mで再開すると、まずは菊池さんがツ抜けとなる17cm級。右舷2番、右舷トモで同級が連続ヒット、正午ごろには私の左右の置き竿に同時ヒット。
さらに、13時ごろにはアタリが急加速。左舷トモで豊川さんが30cm級トラフグをゲット。本命は良型が多く、14時の沖上がりまでに5尾を追加した。
船中釣果は12~22cmシロギス6~25尾で、菊池さんと高田さんが竿頭だった。

船長のコメント
「今後水温が上がってくれば初心者でも楽しめるでしょう。皆さん誘い合わせて遊びに来てください」

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<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
▼この釣り船について吉野屋
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年4月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 東京湾の船シロギス釣りで22cm頭にトップ25尾【吉野屋】低活性キスの攻略法とは? first appeared on TSURINEWS.