釣り場でよくあるトラブル第1位の「人的トラブル」。巻き込まれると、せっかくの休日の楽しみが一変、悲しい思い出になってしまう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
レジャーシーズンに突入
この記事を書いているのは4月の中旬だが、掲載される頃にはすっかり初夏のレジャーシーズンに突入しているだろう。GWに夏休み、お盆休み等々お仕事の方もいるだろうが、家族や友達、恋人とお休みを満喫する方も多いと思う。
今年はコロナの影響もだいぶ薄れ、各地で賑わいも戻る年になりそうだが、やはり読者の方はなにはともあれ釣りに行くのではないだろうか?

筆者の地元千葉にも海釣り公園があるが、GWは無料開放の日があったりと、激混みが予想される。間違いなく入場制限がかかるだろう。そうなると大小関わらずトラブルが必ず起こる。そのほとんどが人的トラブルだ。
筆者も釣り場で様々なトラブルを見て来たが、一度トラブルを起こすと、その日は釣りどころではなくなる。楽しい思い出など飛んでしまう。そこで今回はこの釣り場でのトラブルを取り上げて、少しでも楽しい思い出を作れるように対策も考えてみたい。
釣り場の人的トラブル
何とも悲しい出だしだが、昔から釣り場でのイザコザはあった。釣り場の取り合い、駐車場での事故、盗難などトラブルは上げたらキリがない。その多くが人が起こすものだ。

どうしても獲物(魚)を前にすると、人は本能的に争ってしまうように思える。
釣りには多くの人間が関わっていることを忘れてはならない。
なぜ起こる?人的トラブル
それではなぜ釣り場での人的トラブルがこうも多く起こるのか?を考察してみたい。
コロナ禍からの再燃
まず、コロナからの釣りブームに乗って釣り人口が増えたのが原因の1つだろう。コロナ禍から密を避けた遊びとして再注目された釣り。そこから釣りの楽しさを知った方も多いことだろう。実に良いことに思う。
しかし、釣り場のマナーや他の釣り人に対する配慮など、肝心なところに乏しい方も増えた。いわゆるミーハーだ。裾が広がれば良い点も増えるが、もちろん悪い部分も増えて行く。何とも皮肉なことだ。ただ、釣り場の常連しかわからないブラックボックス化したローカルルールも、トラブルにつながる要因の一つであることは間違いない。
SNSという情報源
それからSNSを始め、情報の手軽さもある。スマホを開けば、TSURINEWSを始め様々な釣りの情報が誰でも手に入る時代だ。安全で釣れるポイントはもはや隠しておけない。
すると休日には揃って釣り場が人で溢れ返る。こんな時に限って皆、考えることは恐ろしいくらい同じになる。様々な人間が来ればそれだけトラブルのリスクが上がるのはいうまでもないだろう。
他にも人的トラブルの火種はあるが、思い付く大きな要因はこの2つだろう。
人的トラブル回避の考え方
では、そんな釣り場で起こる様々な人的トラブルを何とか回避できないだろうか?そこを考えてみたい。
気持ちの余裕を持つ
まず、気持ち(精神)面だが、実はこれが一番の原因ではないかと筆者は感じる。仕事や家庭、または生活などあらゆる悩みを抱えたまま「気晴らし」などという理由で釣りに行くと、必ず他人がうっとおしく感じる。どんな気持ちで釣りをしようと自由だが、こんな時は釣りに行っても集中できず良い釣果など期待できない。もちろん、気分転換にもならない。

気分が乗らないのなら釣りには行かないのが1番だ。それでも釣りに行きたいのなら、気持ちも体も万全にしてほしい。そうやって釣りに望むことができれば、釣果も上がるし、何より人にも優しくなれるからだ。
遊び心を忘れない
次に熱くなり過ぎないことも大切だ。魚がいつも以上に釣れ出すと釣り人のテンションはブチ上がる。すると、挨拶して隣へ入ろうとした釣り人さえどうしても許せなくなる。
釣りたいのは誰でも一緒だが、礼儀やマナーをわきまえている人まで敵とみなす必要があるだろうか?少しくらい場所を譲っても実はそんなに釣果に差はない。それならお互い気持ちよく釣りをしたいものだが、熱くなり過ぎると心にその余裕は持てない。遊び心を忘れずにいたいものだ。
敵(ライバル)だと思い込まない
これもよくありがちだ。釣りは大会でもない限り、誰かと競うことはない。隣で爆釣されても、素直に凄いもんだと認めれば良いだけだ。それを無理に割り込んだり、ルアーなら投げる軌道を他人と被せたりするからトラブルが起きる。誰よりも釣りたいのはわかるが、他の釣り人を認めることも必要だ。間違っても敵視してはいけない。
このように、釣り人1人1人の考え方や心持ちひとつで人的トラブルは解決できる。
楽しみ方は人それぞれ
さて、ここまで釣り場で起きるあらゆる人的トラブルについて書いてきたが、本来釣りとはそんなに窮屈なものではないと筆者は思う。本格的に釣りを楽しむ方、家族でのんびり楽しむ方、気分転換に楽しむ方……などなど釣りを楽しむ人の背景は様々だ。
しかし、どうしたって釣り場ではトラブルが起きてしまう。同じ釣りを愛する者同士だとは考えられないものだろうか?仲間意識とまでは行かなくとも、わざわざ敵視する必要はないはずだ。コミュニケーションがどうだとかそんな話をするつもりはないが、やはり釣り人同士は他人であっても繋がりを大切にしたいものだ。

記憶に残る釣りは何も爆釣した時だけではないはずだ。釣り場で出会った人、交わした会話、例え二度と会えなくてもこうした人間交差点も釣りの醍醐味ではないだろうか?筆者もしがない釣り人の1人だが、そう思えてならない。
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<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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