8月10日(木)、人気の夜マルイカを狙って茨城那珂湊のかもめ丸を訪れた。当日は船中マルイカ12~48尾と好調で、乗船者全員が土産をゲットできた釣行の模様をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・大村 隆)
かもめ丸から夜イカ釣り
集合時刻の17時、総勢10人のファンが集合し、大型船の釣り座に入っていく。私は岡部喜代治大船長、康治若船長、女将にあいさつをし、空いている右舷胴の間に。両船長は気さくでユーモアあふれる人柄で、船中笑い声が絶えない。

20分後、岸壁で手を振る女将に見送られ、若船長の操船で出港。天候は晴れ、南寄りの風で海上は少しうねりがある程度。航程40分で釣り場に到着。夕暮れ迫る洋上は、涼しい風が心地いい。
ミヨシからパラシュートアンカーが投入されたが、投入の合図はまだ出ない。日が残っているうちは、イカの乗りを期待できないからだ。

当日のタックル
周囲が薄暗くなって船灯が点くと、「はい、始めましょう。最初は底から探り上げてくるように。水深は65mです」とのアナウンス。
船べりのマット上に並べたブランコ仕掛けのオモリ、2.5号のウキスッテを順に投入。オモリが着底したらイトフケをとり、微速巻きに加えて竿先をソフトにあおり、誘いを入れながら探り上げてくる。

1投目から船中ヒット
早くも右舷トモ2番の川上さんが、湾曲した竿を抱えて巻き上げに入った。ときおりグィーグィーと引き込まれているので、乗ったのはスルメイカだろう。
案の定、船中第一号はスルメで40cm超え。川上さんはイカを掲げて「イカは2回目ですが、今日はいけそうですよ」とニッコリ。左舷トモの金沢さんにもスルメイカが乗り、Vサイン。

浅ダナで3連チャン
その後は乗りが遠く、若船長は大きく移動。やがて第二ステージの幕が上がる。
私の左隣で大船長も竿を出し、微速巻きで探りながら次々とイカを取り込む。合間を見て船中を見回り、それぞれの仕掛けのチェック、釣り方の指導、乗りダナのアドバイスをしている。
船灯が煌々と輝くころ、大船長がレギュラーサイズのマルイカを追釣。「海面下2mで乗ったよ」と教えてくれた。「えっそんなに浅いところで?」と半信半疑でタナを合わせるとすぐに乗って、それから3連チャン。ツ抜けしたところで、船中の様子を見て回る。
吉田さんが絶好調。

船中でヒット連発
左舷ミヨシに並ぶ釣り仲間は、専用タックルに3本のイカメタルで和気あいあいと釣趣を満喫。
2番に座る杉尾さんは、力強い引き込みを存分に楽しみながら巻き上げ、45cmほどのアカイカ級を取り込むと、「これでますますハマりますよ」と至福の笑顔。

隣の志村さんもナイスサイズを取り込み、「マルイカは柔らかくて甘味があり、糸造りは絶品。酒の肴には持ってこいですよ」とぞっこんの様子。2人ともグリーン、赤帽のイカメタルに乗りが集中していた。

イカメタルにも良型
右舷ミヨシ2番で竿を振る佐藤さんもイカメタル派。グットサイズを取り込み、「渓流釣りもやりますが、川でも海でも生エサは使わず、ジグやタイラバなど疑似餌を使い、テクニックを駆使して誘って掛ける釣り物が大好きです」とコメント。
後半を迎え、少し乗りが遠くなったところで、仕掛けを直ブラに交換。浅ダナで竿先を5、6回小刻みに振り、ピタッと静止したところで訪れるアタリをとらえて掛ける釣法にすると、おもしろいように乗ってきた。

最終釣果
23時30分、若船長から「雨を降らせる黒雲が近づいてきたので、これで上がりましょう」とのアナウンスで沖上がり。船中の釣果は20~45cmマルイカ12~48尾、ムギ・スルメイカ3~15尾。

大船長に見通しを聞くと、「マルイカは食味絶品で人気が高いので、釣れる期間はこれを主体で攻めていく。9月初旬までは釣れる見通しだが、なるべく早めの釣行が望ましいよ」とのこと。
夜マルイカ釣りはおもしろい。機会を見つけて、ぜひ楽しんでいただきたい。

<週刊つりニュース関東版APC・大村 隆/TSURINEWS編>
▼この釣り船についてかもめ丸
出船場所:那珂湊港
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