江戸川放水路は川岸にアシなどの草が生え、自然景観から癒しをもらえるハゼ釣り場。アクセスのよさも魅力で、千葉県市川市の大沢遊船所に通っている。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
江戸川放水路でボートハゼ釣り
当日は9時半に干潮なので、狙いどきを昼前後に絞る。店舗前の駐車場に車を入れ、店舗内で若船長とあいさつを交わして乗船手続き。エサの青イソメを1箱もらって、店の裏口から徒歩で江戸川放水路の土手を越えると、正面に大沢遊船所の新しい桟橋が見えた。店からは約100mの距離。新しい桟橋は浮き桟橋で、船との高低差がなくなり、乗船するのが安全で楽になった。

大沢遊船所から出艇
ボートに乗り移り、桟橋から上流へ向かって100mほどのところに東京メトロ東西線の鉄橋がある。その少し手前に4艇のボートが並んでいる。
もっとも鉄橋に近いポイントには宮越さんファミリーが大きめのボートで釣っている。宮越さん(78歳)は同宿に数十年通う常連で、今回は3人のお孫さん、そうすけ君(11歳)、りく君(9歳)、そら君(11歳)を伴っての釣行。お孫さんの1人が良型を釣り上げたところで、あいさつを兼ねて写真を撮らせていただく。

私はその近くの冲寄り水深約3mにアンカーを入れて、8時半にスタートフィッシング。

当日のタックル
当日のタックルは、江戸前の中通し和竿2本で、1本は本調子の3m、もう1本は軟調子の3.5m。仕掛けは片方がハゼ天ビン、もう一方が胴突き。ハリは市販のイト付きハゼ6号1本バリを、15cmに詰めて使った。ヒネハゼ狙いのため、青イソメはこの時期として大きめの全長4~5cmに切って通し刺しに。
ボートが川の流れに沿って向きが定まったときに左右に竿を出すと、水深差が1mくらい。広範囲かつ違う水深を探れるメリットは大きかった。

釣行開始直後に12cmハゼ
まず、沖に向いている側の深いほうに3.5mの竿の仕掛けを入れる。次に岸向きの3mの竿を準備していると、早くも先に入れた竿にクンクン、キューンとアタリが出た。ボートはそよ風でもアンカーを中心に振れ回るので、置き竿でも十分に探れ、アタリから自動的にアワセにつながるようだ。
置き竿を手に持って聞き上げると、ハゼとは思えない引きに感動しながら12cm級を抜き上げた。

上げ潮でアタリが増える
その後、2本竿にアタリが出るが、ピークタイムは過ぎていたようで、周囲のボートもときどき竿が曲がる程度。私は1時間でツ抜けという状況だったが、干潮から上げに入ったところからアタリが増え出した。軟らかい竿に15cmのヒネハゼが掛かったときは、竿を起こすのが大変だった。

岸寄りのポイントで入れ食い
10時ごろから1時間で20尾追加したが、上げ潮でポイントの水深が4mを超えると、アタリが減少。正午に岸寄りの水深2mに移動すると、型は10cm級以下が多くなったが、入れ食い状態。1時間で30尾追加した。
13時を過ぎると、天気はピーカン。強い濁りの潮が入ってくると急にアタリが止まり、14時に納竿。ゆっくり片づけをしていると、若船長が機械船で迎えに来てくれた。最終釣果は、正味5時間で、8~15cm60尾。

今後の見通し
当日は、ハゼ以外の魚がまったく掛からず快適に釣れた。5~6cm以下のデキハゼが交じらなかったのは、深場寄りを攻めたことも起因していると思う。これからヒネは希少となり、当歳の良型が多くなるだろう。

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<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
▼この船宿について大沢遊船所
この記事は『週刊つりニュース関東版』2023年9月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。