冬は多くの釣りがオフシーズンとなり、寒さも厳しくなりますが、ライトゲームにとってはハイシーズンとも言えます。そこで今回は、寒い時期だからこそ楽しめるライトゲームに挑んだ筆者の釣行を、おすすめポイントとともに紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
ライトゲームでメバル狙いの釣行
寒いシーズンの釣り物と言えばメバルがメジャーですよね。しかも、サイズも大きくなり、中には30cmを超える良型も出たりします。
また、お土産にも最適で、煮付けや刺身が最高に美味しく、トルクフルな引き味も魅力のターゲットです。そこで今回は、メバルをルアーで狙うメバリングとしました。
タックル
使用するタックルは、メバリング専用のものではなく、アジングタックルを流用しました。
ロッド:FPR-55 Ver.Ⅱ F-Tuned
リール:18’ナスキー500
ライン:エステル0.2号
リーダー:フロロカーボン0.8号
プランクトンパターンを視野に入れた開発をしているロッドなら、メバルのアタリを即座に感知でき、さらに鋭い突っ込みにも対応可能だと考えて選びました。
使用ルアー
アジングタックルでの釣行ですので、オーソドックスにジグヘッド&ワームを中心にアプローチしていきます。
ジグヘッドの重さは0.5gから2gの範囲で、状況に合わせてチョイスし、ワームの長さは1.3~2inchとしました。ワームのカラーにはメバルからの反応が良いソリッド系を選択。
アクションの定番はただ巻きです。使用しているリールの巻き取り量は1回転で62cmなので、その点も考慮し、1秒に1回転のリトリーブ速度に設定し、狙っているレンジからできる限り外れないようにして探っていきます。
また、レンジの刻みは5カウントごとに設定し、ロッドに潮流を感じるポイントを発見したら、その場を3回ずつ同じレンジを探り、反応がなければさらに5カウント追加して沈め、少し下のレンジを探ります。
もちろん、沈めて違うレンジを探る場合も、ルアーへ加えるアクションはリトリーブのみとし、反応がない場合は少し変化を加え、ストップ&ゴー的な食わせの間を作ることもします。
堤防や漁港をランガン
型となれば地磯が有望と言えそうですが、手頃で楽しい釣りとして印象のあるライトゲームですので、筆者の安全釣行スタイルである堤防や漁港のラン&ガンスタイルとしました。

早速メバルをキャッチ
キャスト後から5カウントしてリトリーブしていると、早速アタリが!1投目からアタリがあると楽しいですね。
タックル的に繊細なアタリも感知できるため、小型のアタリは、大きく鮮明に手元に伝わり、アングラーとして嬉しい状況です。
まずは本命ゲット。しかし、サイズが小さいため、優しくリリースします。

良型を求めるもサイズアップせず
さらに、レンジを10カウントに設定し、同じリトリーブ速度で少し下のレンジを探っていきます。
すると、早速嬉しいアタリがあり、即座にアワセてみると……浮いてきたのは、先程と同型のメバルです。これには移動の予感が立ち込めます。

カウントをさらに増やし、15カウント、20カウントまで探っていきましたが、「もうボトムに近いレンジだな」と感じた頃にカサゴが釣れてしまいました。
メバルのいるレンジから外れたのを理解し、サイズアップは希望が薄いと判断。ここで移動を決意しました。

移動先でメバルがサイズアップ
今度は、昨年の同じ時期に良型を仕留めた港へ移動。残念ながら、上潮のタイミングではありますが、干潮からの3分目なので、潮位は低い状況です。
先程と同じ設定でキャストし、5カウントから探っていきます。
すると、やはり1投目。サイズアップ成功!しかし、足元のこの子の推しに負けて、プレゼントすることにしました。美味しく食べてね……。

表層で小型のシーバスがヒット
上潮で潮位変化が生じ、流れも出てきました。表層ではライズ音が入り乱れる状況となり、「大きな音はシーバス、小さめの音はメバルだろう」と目測予想し、カウント0で表層を探ることにします。
すると……ひったくるような激しいアタリの後、鋭い走りでドラグが出ていきます。どうやら目測ミスをしてしまい、シーバスを引き当てたようです。
浮いてきたのは、30cmほどの小型のシーバス。本音で言うと「このサイズで良かった」と思いました。実は……ランディングネットは車に乗せたままだったので。

巨大なヒラがヒット
同じフィールド内で移動し、別のポイントへ入ることにします。このポイントには、立ち位置から見て、右から左前へ激しい潮流があり、この潮流の中に魚の気配を感じたため、このシチュエーションをドリフトで探ることにしました。
すると……カウント20ほど沈めて、その後にカーブフォールで探っていると、アジのようなトンっと響くアタリが手元に伝わります。
ヒット! しかもかなり強い引き! これは良型!ですが、どこか走り方が違います。なぜか、かなり叩きます。
浮いてきたのは……まさかのビッグサイズのヒラ。魚の姿を見て、「抜き揚げは無理だ!」と理解した瞬間、バラしてしまいました。
使用していたジグヘッドがバーブレスフックだったことが幸いし、ラインブレイクではなく、フックアウトだったため、事なきを得ました。
その後は場荒れしてしまったのか、全くアタリがなくなり、時間のリミットを迎えたため、納竿としました。
冬のライトゲームは楽しい
冬の季節は寒さの影響で魚の活性も低くなり、釣り人の気持ちも低活性になりがちです。
しかし、旬の魚にフォーカスして釣行することで、釣り人としての楽しみと経験を積み重ねることができ、アングラーとしての引き出しを増やすことにもつながると筆者は考えます。
また、シーバスのようなサイズの魚も姿を見せてくれるため、ライトゲームの守備範囲は広く、ターゲットや釣り方のバリエーションも豊富です。そのため、まだ自分の釣りのスタイルが定まらない方にもおすすめできます。
皆さんも、冬季ライトゲームを試してみてはいかがでしょうか?
<松永一幸/TSURINEWSライター>