【2019九州エリア】初冬の磯フカセ徹底解剖 クロ狙い実釣記付き

11~12月は気候が著しく変化する時期。そのため釣果のムラも激しい時期だが、好条件では50cm近いサイズのクロも不意にヒットすることがある。今回は、初冬のクロ狙い磯フカセ釣り攻略法を紹介。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

【2019九州エリア】初冬の磯フカセ徹底解剖 クロ狙い実釣記付き

初冬時期のクロ(メジナ)

11~12月は気候が著しく変化する時期であり、晴天雨天と繰り返していくうちに紅葉が進み、寒暖差も発生する。クロをはじめ、さまざまな魚種の活性に直結する海水温度も気候変動に合わせて上昇下降を繰り返しながらゆっくりと下降傾向となる。

ゆえに、今回のターゲットである初冬時期のクロの釣況も日により良し悪しの差が著しい。そんな気まぐれなクロも好条件では50cm近いサイズも不意にヒットすることもある。一方で、一番食べごろのサイズである30cmクラスの数釣りも堪能できる。これからの時期の朝方は寒いので、防寒対策を施し、チャレンジしてみよう。

初冬時期のフカセ釣りタックル

【2019九州エリア】初冬の磯フカセ徹底解剖 クロ狙い実釣記付き
タックル例(作図:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

サオ

クロの対象サイズを30~40cmクラスと想定すると、サオは磯ザオ(アウトガイド式あるいはインナーガイド式)の1~1.25号(潮通しの良いポイントで尾長グロがアタると思われる場合は1.5号がお勧め)クラスの5~5.3m。

リール

レバーブレーキ付きあるいはドラグ式のスピニングタイプの2000~3000番クラス。ミチイト1.5~2号クラスを150m巻けるものを選んだらよいと思う。いろいろな種類.価格があるので、釣具店スタッフに尋ねながら自分に合っているものを選んだらよいと思う。

ウキ

始めは浮力がB~3Bくらいのものを使用した半遊動仕掛けを組んだらよいと思う。慣れてきたらG2、G3からG5、0号と浮力を徐々に小さくしてみることや、風が強かったり潮が速ければ5Bクラス以上の浮力があるウキを使用するのも有効。

アタリの取り方はウキが沈んで数秒後にアワせたり、ウキが沈んでミチイトが走るタイミングでアワせたりするとよい。アタリの小さい時は、ウキ周辺に波紋が発生することがあるので、数秒後にアワせると良いこともある。あと、00号といったものがあるが、ウキ止めに到達し、仕掛けがなじんだら沈むようになっている。アタリがあった場合は「バチバチ」とミチイトが走るので、そのタイミングでアワセを入れたらOK。

また、狙いのタナを絞りにくい場合や中層~海底を幅広く狙いたい場合には、ウキ止めを付けずにストッパーの沈み方やミチイトの動きでアタリを取る全遊動仕掛けでアプローチする方法や、00号ウキを使用して潮を捉えて仕掛けをゆっくり沈めていきミチイトの動きでアタリを取る方法も有効。

秋冬時期はミチイトがほんの微かに動いたり、伸びたり縮んだりと繰り返し動作するようなアタリが多いので、アワセの機会をうかがうことが必要となる。高活性の時には「バチバチ」とミチイトが走る体感ショックを堪能できる。

ミチイト

前述の通り、ナイロン製の1.75~2号がよい。慣れたら1.5号も使用してみるとよいと思う。最近のミチイト強度は細くても丈夫で強度が申し分ない製品が各メーカーから販売されている。しかし、少しでもミチイトに傷が入ると、アワセを入れた時に高切れを起こしてしまい折角の獲物が台なしになることもあるので、時々ミチイトに傷がないか確認しておくとよい。

まきエサを拾ってくる小型フグ類や今時期に多いウスバハギも同様にミチイトを噛むことがあるため、いっそう注意してミチイトの傷を確認した方がよい。

ハリス

フロロカーボン製の1.5号で十分であるが、潮通しの良いポイントでは1.7~2号も使用することがある。万一、40cm以上のクロが釣れてもいずれのハリス号数で十分対応できる。もし、食い渋りに遭った場合は1.2号に落としてみるのもよい。

また、ハリスにも軟らかくしなやかなタイプや腰のしっかりした硬めのタイプもあり、大分県南や宮崎県北をはじめとした潮の緩やかなポイントが多い場合は前者、逆に平戸や五島列島、壱岐など潮切れの良いポイントが多い場合は後者のタイプのハリスを使用することが多い。

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腰が強いタイプ、しなやかなタイプを使い分けよう(提供:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

ハリ

グレバリあるいは伊勢尼バリの3~6号があれば十分。食いが活発な場合は大きめのハリでよいが、食い渋りに遭ったら段階的にハリの号数を落としてみる。

さらに、ハリのパッケージにハリの重量が記載されているので、軸の軽重に応じ、エサを落とすスピードも調整してみるなど、工夫してみるのも手。

また、やり取りの最中にハリ外れが多い時は、使用しているハリより大きくするか、あるいは小さくしてみる。そうすることで、クロのアタリの出方が変わり、また、口に掛かりやすくなると思う。

まきエサとつけエサ

釣る時間を半日と想定すると、オキアミ生2角に集魚材2袋を用意しておくと十分であると思う。釣り場で混ぜてもよいが、釣具店で混ぜておくとゴミを持ち帰る量が少なくできるのでそちらをお勧めしたい。

まきエサ作成については、解凍したオキアミを砕き、集魚材を満遍なく混ぜ合わせて必要に応じて水を加えていくとよい。手で握って耳たぶの軟らかさくらいがちょうどよいと思う。予備でパン粉や集魚材を1袋ほど持っていったらなおさらよい。

つけエサはパック入りのオキアミ生やサシアミなどがあればよい。また、まきエサの中からつけエサにできるものを取って使用するのも有効。エビのむき身(スーパーマーケットの鮮魚コーナーで市販されているシバエビを加工したり、あるいは市販されているもの)を使用したり、オキアミを市販の塗布液に漬けたりして使用している人もいる。

あと、個人的に使用しているオキアミの皮を取ってむき身にすることもある。これは、各々沈下速度が異なるので、変化をつけてクロの食い気を誘うことにも繋がる。やはり、自分で工夫したもので本命魚が釣れたら喜びもひとしお。

釣り方

潮通しの良いポイントで本流の引かれ潮やサラシ場の切れ目など狙う範囲が広いのが今時期の特徴と思われるが、日当たりが良く潮がゆっくりと動く沈瀬の多い湾内のポイントも有効。また、水温が少しでも上昇したら食い気が立つこともあり、その点では朝マヅメよりは日が上がってからの方がこれからの時期は良いことが多いと感じている。

越冬や産卵時期に備え、エサを活発に食っていくが、一方でエサ取り(主にスズメダイ・フグ・キタマクラ・トウゴロウイワシ・カワハギ・小アジなど)も多い。

まきエサのまき方は足元にエサ取りを集めておいて、ポイントとする所に少量まいていったらよいと思う。理由は、エサ取りを狙うポイントに集めないようにするため。エサ取りが少なければ、直接ウキに被せても問題ない。

狙うタナについては、始めはハリからウキ止めまでの長さを2ヒロ~サオ1本分(約3~5m)として、エサが取られる場合はウキ止めの位置を下げたりハリスを少しずつ切ったりして浅めに調整していくとよい。

もし、エサが残る場合はウキ止めの位置を少しずつ上げていき、深めに調整してみる。エサ取りの状態や魚の活性を確認しながら小まめにタナを調整することが重要であると思う。

注意点としては、まきエサを入れすぎるとクロの活性が落ちることが多いと感じているので、まきエサを一点集中するよりは複数のポイントに散らしてまくことでクロを動かしたり、一定時間をおいて休憩を挟みながらポイントを温存することでクロの食いを持続しやすいと実釣を通して感じている。

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エサ取りをかわしながら40cmオーバーのクロを釣る!の巻(提供:週刊つりニュース西部版)

装備品について

釣り場での装備についてであるが、安全のため、フローティングベストと磯靴の着用は必須。万一忘れた場合は渡船で貸与も可能な場合もあるが、渡してくれない可能性もある。フローティングベストの股ひもは必ず装着しておくこと。理由は海中に落下した場合に外れる恐れがあるから。

九州北部の日本海~響灘~玄界灘にかけては季節風に弱く、突如高波に襲われることがある。前述の海域に関わらず、荷物類は安全で高い場所に置くようにし、さらにピトンとロープを使用して固縛すると確実である。また、暗いうちや釣りの途中で仮眠するときも同様に安全で高い場所を確保した上で行うこと。

ゴミについては必ず持ち帰り、釣り場のまきエを洗い流してきれいにして帰ること。これも渡船によってはゴミ箱を完備していることがあるので、船長の指示に従うこと。マナーを守っていかないと、釣り場が立ち入り禁止になるかもしれない。

小貝バエへ渡礁

10月時点では釣況が良くなかった大分県南・米水津(よのうづ)ではあるが11月9日に釣行。午前3時すぎ、えびす丸(小浦)の待合所に到着し、4時の出港に向けて準備し、定刻に出船。「小貝バエ」へと渡ることにした。

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広域略図・釣り場(提供:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

当日のタックルとエサ

まだ暗いので、仮眠を取り6時前から準備に取りかかる。まきエサはオキアミ生3角に超遠投グレ、グレパワーV9徳用、グレパワーV11各1袋をしっかりと混ぜ合わせ、作成。つけエサはくわせオキアミスーパーハードL.Mサイズ、グレ丸、くわせオキアミ食い込みイエローに軽締めアミノリキッド.アミノ酸αを添付したものをローテーションで使用する。

仕掛けはウネリと強風の影響を考慮し、00号のウキを使用した仕掛けとし、仕掛けのなじみ具合により、G5あるいはG7のガン玉を打ち微調整する。ミチイトはサスペンドタイプで視認性及び強度抜群である銀鱗SSブラックマスターエクストラの1.5号。

ハリスは湾内で潮が緩やかであるポイントなので、しなやかさ抜群であらゆる状況にもピッタリ合うトヨフロンスーパーLEXHYPERの1.7号を、朝マヅメ後は1.5号に落とす予定だ。

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当日のタックル図(提供:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

開始早々に、イスズミの猛攻

7時ごろに釣り開始。本命であると思われる釣座はウネリで水没のため、船着けから右端の高台からサオを出すことに。ワンドから泡状の潮目が確認できたので、まずは足元の尾根周りから潮目を攻めてみることにする。

まきエサを打つと早速ウスバハギが寄ってくる。ウスバハギを潮下に追いやる感じでまきエサを打ち、まきエサ投入点より潮上に仕掛けを投入。何と1投目からミチイトをひったくるアタリを捉え、足元に寄せるにつれ、サオ先を叩く感じになった。案の定30cm級のイスズミ。

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ポイント図(作図:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

試しにまきエサを思いっきり遠投してみると、どうもウスバハギがより活発に動いている模様。尾根周りから20m沖にかけて投入点を替え、攻めてみるもイスズミの入れ食いとなってしまう。

時計を見ると9時前。これではポイントを潰しかねないので最干潮の10時まで思いっきって仮眠を取ることにした。

30cmの尾長グロを連釣!

10時になり、まきエサを混ぜ直し、仕掛けのハリスも交換して釣り再開。ここから納竿までは徹底的に上げ潮を攻められるので気合が入る。攻め方は休憩前と同じ感じとし、さらに足元にもエサ取り用のまきエサも入れておくようにする。

数投後、じわりとミチイトを沖に持っていくアタリに遭遇。ミチイトが走ったところでアワセを入れ、掛けることに成功。心地良い引きを堪能しながらタモ入れしたのは30cmの尾長グロ!続けて同サイズの尾長グロをゲット。

その後は潮の切れが弱まったのか、イスズミが食いだし、なかなか後が続かない。その後は一瞬潮が切れたタイミングで23cmくらいの尾長グロが単発で釣れ、後はイスズミが釣れ続け、まるでイスズミの中にいる尾長グロを釣っている感じが納竿1時間前の午後2時まで継続した。

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30cmの尾長グロが連続ヒット(提供:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

当日の最終釣果

相変わらず、沖めはウスバハギが席巻し、活発にエサを拾っている光景から、まさに夏の海さながら。水温が22度くらいのようで、例年より2度以上高い模様。今回は太平洋上にある台風23号の影響なのか、釣況はもちろん、海況も気候も安定せず苦戦したが、23cm以上でも十分価値ある釣果になったと思っている。

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価値ある釣果(提供:週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳)

早く海水温度20度を切り、海況も安定すれば口太グロも多く交じりだし、寒グロのハシリとなるはずであるが果たして…。また懲りずにチャレンジしたい。

<週刊つりニュース西部版 APC・横田宏徳 /TSURINEWS編>

▼この釣り船について
えびす丸
出船場所:米水津周辺
お問い合わせ:0972(35)6522
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年11月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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