1月26日(日)、ここのところ連日トップがツ抜け!更には2kg近くの良型も釣れているという情報を聞き、日立久慈漁港大貫丸さんから、大好きなひとつテンヤマダイに出掛けました。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・白井亜美)

日立沖『ひとつテンヤ』釣りでトップ10尾 新船で女性も安心【...の画像はこちら >>

大貫丸でひとつテンヤ

今回のひとつテンヤマダイ釣行は、昨年デビューしたばかりの新船、大貫翔平若船長操船の第5大貫丸に初乗船。受付の際、「今日はどこも満船みたいなんです」と女将さん。

連日の好釣果と週末が重なり、どの船も多くの釣り人で賑わいを見せていました。釣り座は予約順。私は左ミヨシに釣り座を構えました。

出船時間の6時を回っても、あたりはまだ真っ暗です。「今日は海が荒れているので、準備終わった方は船室かトモに移動してください」と船長。ただでさえ凍える程の寒さ。開始早々波を被ってしまっては1日中辛い思いをしてしまうので、有難いアナウンスです。

各所に気配りされた新船

タックルなどの準備を済ませたところで、トモへ移動。すると、「トイレめちゃくちゃ広いよ!」と本日お世話になる中乗りの長谷部さん。目の前のお手洗いの扉を開けてみると、あまりの広さと綺麗さに驚きました。よく見るとひとつひとつのボタンに説明やメッセージが添えられており、少しでも船上で気持ちよく過ごして欲しいというお客さんへの思いやりが伝わってきました。

日立沖『ひとつテンヤ』釣りでトップ10尾 新船で女性も安心【大貫丸】
お手洗いも綺麗で快適(提供:WEBライター・白井亜美)

30分程走ったところで、ポイントに到着。連日好釣果の情報ですが、トップのツ抜けに対しスソが0など、釣果に大きく差があるという点が少し気になっていたので、一体どういう事なのか、身をもって確認したいと思っていました。

「はいどうぞー。水深60m。下から20m程まで良い反応出てますので、広く探ってみてください」と船長。これは爆釣間違いないのでは!?とニヤける私。しかし実際はそんなに甘くないということを、後々思い知ることに…。

深場狙い&低活性に苦戦

通常、ひとつテンヤといえば水深20~30mの浅いイメージ。テンヤをまっすぐ落として縦の釣りをしたり、キャストして横に探ったり(私は後者の釣り方が好きです。)してテンポよく広範囲を探るのですが…。この日はいつもの倍の水深。満船で流れもあり、オマツリにも注意が必要。巻き上げにも根気がいります。

日立沖『ひとつテンヤ』釣りでトップ10尾 新船で女性も安心【大貫丸】
タックル図(作図:TSURINEWS編集部)

まずは40gのジグヘッド(テンヤ10号程)に冷凍海老を刺し、様子をみてみることにしました。1度着底させて、少しずつ誘い上げ、そこから5m程のところで、ココン、というアタリ。

即アワセしたところ、乗らない!

周りを見渡してみると、同じような方が多数。「あまり魚の活性が高くないから、即アワセしないで少し待った方がいいよ」と中乗りさん。

アワセのタイミング微調整でハナダイ

エサを付け替え、次のアタリでは一呼吸おいて聞きアワせるようにしてみると、今度は無事乗りました!お隣さんもヒット。あまり大きくはないものの、小気味いい引き。

顔を見せたのは、マダイとよーく似た、500g程のハナダイ(チダイ)。ひとつテンヤ釣りでは度々顔を見せてくれる定番の人気ゲストです。塩焼きや押し寿司にするととっても美味しいお魚です。

周りでも所々で竿が曲がり、ハナダイや沖メバルを中心に、その中でマダイが少し混ざるといった釣れ方をしている様子でした。

初心に戻りボトム狙いで800gマダイ

普段から、ボトムに置いておけば良くアタるけどゲストや魚が小さいイメージだったので、今回は10m程探っていたのですが、どのレンジでも釣れるのはハナダイばかり。

なかなか本命にたどりつけないでいたので、試しに初心に返りボトムに置いてみると、船の大きな上下で痛恨の根掛かり。ラインを少し弾き根掛かりが外れたところで巻き上げてみると、竿先が勢いよく抑え込まれます。

はじめはアイナメやソイなどの根魚かな?と思いましたが、段々と、見覚えのある三段引きが顕著になり、姿を現したのは、800g程の本命良型のマダイ!やっと逢えた嬉しい一尾です。その後、アタリが落ち着いてきたところで、次のポイントへ移動。

船中多魚種顔見せ

マダイも船中全体的にポツリポツリ上がっていますが、どうやら魚探の反応には、高活性のハナダイや、今時期このエリアならではの人気ターゲット、春告魚の沖メバル、青物なども混じってるようで、終始アタリがあり、お土産十分で皆さんにっこり。仲乗りさんは常にタモ網を持ってあちこち走り回り、てんやわんや。

とっても忙しそうでした。

今日のポイントは、本命のマダイがどのタナにいるか、更にどのようにして喰わすか。それを見極めることが釣果を分ける鍵になるようでした。

水深も深めなので、テンヤの号数にもバラつきが出るからか、ところどころでオマツリも見受けられました。私もテンヤが大きく流れ始めたので、ジグヘッドからオーソドックスなテンヤ(重めの12~15号程)に変更しました。こちらでもハナダイを掛けつつ、小ぶりながらマダイも2枚追加。

聞きアワセが当たり

苦戦したのはやはりアワセのタイミング。アタリはあるもののマダイの活性が低く、釣れている方を観察していると、あまり積極的な誘いはせず、底から数m上のレンジをじっとキープして待ってあげる方が釣果に繋がっているようでした。タイラバよりもテンヤ優勢の模様。

手に伝わるような派手なアタリや、フワフワしたアタリは殆どが外道。この日のマダイのアタリは、特有の金属的なアタリではなく、フォール中、もしくはゆっくり誘い上げていると、僅かに押さえつけるような違和感程度。その小さなアタリを捉え、即掛けではなく竿先にしっかりテンションがかかってから聞きアワせた時に、マダイに出逢える確率が高まったように思えます。

最後に800gのマダイを追加

あれこれ試しながら、気が付けば最後の流し。「この流しで終わりにします」と船長からアナウンスが入ります。

最後は50m弱と少し水深が浅くなったので、再びジグヘッドの40gに戻し、最後に望みをかけた1投。着底からゆっくり3m程巻き上げたところで、竿先にテンションが掛かったので、すかさずアワせると、竿先が勢いよく引き込まれていきます。今日は掛かってからのバラシも多々発生しているようでしたので、慎重にやり取りし、上げてきたのはこちらも800g程の美しいマダイ。ここでタイムアップ!納竿となりました。

最終釣果

船中の釣果はマダイ0~10尾と、トップは断トツだったようです。ゲストにはハナダイ、沖メバル、マハタ、イナダ、ホウボウと、皆さんクーラーボックスの中はとっても華やか。アタリが多くとっても楽しめましたが、今後は魚を釣り分けできるくらいレベルアップしたいと、強く思いました。

日立沖『ひとつテンヤ』釣りでトップ10尾 新船で女性も安心【大貫丸】
冬のマダイは絶品だ(提供:WEBライター・白井亜美)

ひとつテンヤは何度行っても修行し甲斐があって奥深いなと、改めて感じた1日でした。数が釣れてる上に中鯛クラスも釣れているようですので、ぜひお早めに船宿さんへご連絡してみてください。まだまだ寒い日が続きますが、脂がのった冬のマダイは絶品です。そして防寒対策には念には念を入れて、真冬も楽しく釣りを愉しみたいと思います!

日立沖『ひとつテンヤ』釣りでトップ10尾 新船で女性も安心【大貫丸】
港でほっと一息(提供:WEBライター・白井亜美)

<白井亜美/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り船について:大貫丸
日立沖『ひとつテンヤ』釣りでトップ10尾 新船で女性も安心【大貫丸】


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