
1972年に連載がスタートして以降、少女漫画の枠を超えて愛され続けている萩尾望都の伝説的名作『ポーの一族』を原作としたミュージカルが3年ぶりに上演される。小池修一郎の脚本・演出のもと、2018年に宝塚歌劇団花組で初演された本作は、明日海りおが主人公エドガーを、原作さながらのビジュアルと巧みな表現力で演じて大好評を博した。今回の上演では、宝塚歌劇団を退団後、初のミュージカルへの出演となる明日海が、エドガー役に再び挑戦する。さらに、本作でミュージカル初挑戦となる千葉雄大がアラン役を演じることも大きな話題を呼んでいる。今回、明日海と千葉に、作品への思い、新たな挑戦への意気込みを聞いた。
-明日海さんが、本作に再び挑戦することを決めた思いを聞かせてください。
明日海 私にとって、エドガーは本当に思い入れのある役ですので、今回、こういった形で再びエドガーと巡り会えたことはすごくうれしいです。この作品は、ほかの作品とは一味も二味も違う、独特な世界観がある作品です。今回は(初演時とは)環境も大きく変わりますし、私自身も、幕が開く頃にはブランクが1年以上ある状態になりますので、不安ももちろんありますが、来ていただいたお客さまに、「初演のときとはまた違った良さがある」「何回も見たい」「見てよかった」とおっしゃっていただけるような舞台になるよう取り組んでいきたいと思っています。
-今回は、宝塚版とはまた違った作品になると思いますが、どんなところが楽しみですか。