【さらに写真を見る】SKE48・高柳明音の誕生日に寄せて。 卒業発表から今日までのこと、これからのこと
11月29日、SKE48の高柳明音が28歳の誕生日を迎えた。
高柳は自身のツイッターで「どんなにキツくて苦しくても明日はきっと楽しいと信じられる自分で 今がダメ悔しくても未来できっと 見返してやるって思える自分で どんなことがあっても 今がベストだと胸を張れる自分になれるように頑張ります。よろしくお願いします!」とコメントを添えた。
この投稿にメンバーの古畑奈和は「お誕生日おめでとう! これからも側にいるし、いてね」とコメントし、江籠裕奈も「なんて書こう~って考えてたら タイミング逃しすぎた笑」と添えながら、「...お誕生日おめでとうございます いつもありがとうございます これからも一緒に楽しいこと いっぱいしたいなあ~ ソロ曲たのしみ!」と綴った。かつての同期で卒業メンバーの古川愛李とは、相変わらずの微笑ましいやり取りが繰り広げられた。他にも多くのメンバーたちからお祝いのコメントが続々と寄せられている。これまで10年にも及ぶアイドルとしての活動と、メンバーやファンを第一に考えてきた姿勢が常に人々を惹きつけて離さない高柳の魅力なのだ。
そんな筆者も高柳の影響を受けた一人であり、SKE48と仕事で関わるきっかけも、それ以前にSKE48を好きになるきっかけも彼女がいたからだ。
高柳は10月5日未明に行われた「帰ってきたミッドナイト公演 」にて、アイドル史上最も遅いであろう時間にグループからの卒業を発表した。正直、そろそろではと筆者も覚悟はしていたが、まさかのタイミングに意表を突かれた。さすが「予想されるような女でいたくはない」とする高柳らしい発表のやり方だった。この発表の瞬間、筆者は都内にいたため立ち会う事が叶わず、人生に残る後悔の一つとなった。
それゆえに、「11周年特別公演」で歌われた『コスモスの記憶』では歌詞の中の「君」と高柳の姿がリンクし、取材中に思わず泣いてしまったのはここだけの話にできればと思う。
この公演では高柳の卒業の話題で一色となったMCがあり、さらに、サプライズで卒業コンサートの発表も行われた。「先輩や同期をコンサートで見送ってきて、いつか私もみんなと楽しくコンサートをして、応援してくれているファンの方に最後のアイドルの姿を見せたいと思ってたから本当に嬉しいです」と嬉し涙を流した高柳の姿に安堵した。というのも、劇場での取材はまだまだ数える程度なのだが、「最終ベルが鳴る」公演のゲネプロも、「10周年記念特別公演」の時も高柳は悲しみと悔しさの涙を流していた。今までそうした高柳の姿を見てきたからこそ、卒コン発表後に自分の為に流した涙を見て「卒業」という現実を素直に受け止められた気がする。
発表から2ヶ月。この間、高柳は48グループが総出演した「AKB48 グループ特別公演」の一幕『仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~』で舞台女優ぶりを発揮し、「第2回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」ではファイナルへと駒を進めた。
前大会の「歌える曲」から自分が「歌いたい曲」を届けた高柳はファイナルのトリを務めた。「この曲はずっと応援してくれているファンのみなさんへ届けたい曲であり、みんながこう思ってくれていたら嬉しいなって思います」と思いを込めて会場で披露した『PIECE OF MY WISH』は、審査員で参加していた須田亜香里を号泣させ、観覧に訪れたファンや取材陣の心を掴んだ。自分の気持ちに素直になった高柳は周りの人々を惹きつけ、状況を一変させるだけの魅力を放つ事を我々は「あの総選挙」で知っている。
高柳の卒業時期は来春とされている。卒業コンサートの日程も3月15日に決定している。
そんな中、誕生日を迎えた本日、1月リリースの新曲『ソーユートコあるよね?』に卒業ソロ曲『青春の宝石』の収録も決まり、嬉しいニュースも飛び込んできた。
卒業までの時間、彼女の歌声に耳を澄ませながら、その生き様を最後まで追い続けたいと思う。