小片リサが、12月15日(水)に発売されるファーストカバーアルバム『bon voyage!~ risa covers ~』の発売記念イベントを神奈川・CLUB CITTA'にて開催した。
本作は小片にとってソロ・デビューCD となる作品。
観客席にライトオレンジの光が灯るなか、ライブは「道」からスタート。森高千里のカバ ーとなるこの曲を、小片が伸びやかな声で歌い上げる。「今日はたくさんの方々に来てもらえて嬉しいです」という小片の挨拶に会場から拍手が沸き起こった。
2曲目には「雨音はショパンの調べ」。イタリア発の原曲を1984年に小林麻美with C-POINTがカバーし大ヒットとなったナンバーで、松任谷由実による日本語詞の美しさと、80年代サウンドの懐かしさを残しながら現代風に仕上げたアレンジが小片リサの歌声にぴったりと合う。3曲目は「真夜中のドア~stay with me」。原曲は松原みきのデビュー曲だが、昨年から海外人気が急上昇し80年代シティ・ポップの世界的リバイバルブームを牽引しているナンバーだ。爽やかながらも技巧的な歌声が光る。
MCでは司会の上々軍団・鈴木啓太との掛け合いで最近盛り上がったエピソードについてもトーク。かねてより『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズのファンとして知られる小片がここでは休日に<庵野秀明展>を見に行った話を明かし、充実している近況を興奮気味に語る。
カバーアルバム『bon voyage!~ risa covers ~』については、特に男性ボーカル曲2 曲が歌いこむのに苦労したとのこと。
ミニライブもそろそろ終盤にさしかかり、ここで小片リサの新作リリースを祝うゲストが登場。司会の鈴木啓太による紹介で、小片がかつて所属していたつばきファクトリーの面々が12人全員ステージに登場し、観客席からざわめきが起こった。
つばきファクトリー・リーダーの山岸理子がまずは「りさまる、1stアルバムリリースおめでとうございます! 本当にりさまるの歌声は聴いてて心地よくて、癒やしを与えてくれると思うので、これからも皆さんに素敵な歌声を届けてください」と挨拶。そして新沼希空が「重いわよ」と小片に大きな花束を手渡した。
さらにマイクを渡された岸本ゆめのは「小野瑞歩がアルバムの中で『歌うたいのバラ ッド』が一番お気に入りらしくて、それで今りさまるが歌ってたのを舞台袖で聴いてて感動で泣いてたんで、そこにもらい泣きしました」と早くも感極まっている様子で熱くアルバムの良さを語る。「だって『ルビーの指環』とか選曲がまず渋すぎません? めちゃくちゃカッコいいなと思って。私このアルバムの好きなところが1曲目の『真夜中のドア~stay with me』なんですけど、曲はじめにまずりさまるの歌声が聞こえてくるのが好きすぎて。
つばきファクトリーがステージ袖へとハケたあと、小片リサは会場に向かって「本当にみなさんもびっくりされたと思うんですけど、私もびっくりしました」と一言。「こうやって活動できているのも、みなさんや周りの支えがあるからこそだということを本当にを実感しています。これからも、よろしくお願いします」と、途中涙声に詰まりそうになりながらもこらえてしっかりとした言葉を届けた。
ラストは「Far away」。水越けいこ原曲、谷村新司、堀内孝雄、安倍なつみらがカバーしたことで知られる楽曲のカバーを温かい歌声で歌い上げ、観客への微笑みとともにミニライブを締めくくった。
小片リサはカバーアルバム『bon voyage!~ risa covers ~』を12月15日にリリースする。さらに年末12月30日、31 日にはハロー!プロジェクトの年末コンサート<Hello! Project Year-End Party 2021 ~GOOD BYE & HELLO ! ~>に出演。来年2022 年には COTTON CLUB でのステージを予定している。