【ライブレポート】SKE48・大場美奈、卒コンにチーム4集結！AKB48からSKE48へ、駆け抜けた13年をセットリストに込める

2022年04月02日(土)12:02

【ライブレポート】SKE48・大場美奈、卒コンにチーム4集結！AKB48からSKE48へ、駆け抜けた13年をセットリストに込める

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【写真】大場美奈卒コンに「大場チーム4」が集結！

4月1日、SKE48・大場美奈の卒業コンサート『大場美奈卒業コンサート＠パシフィコ横浜 Day1～卒業してもずっと可愛くてすみません～』が、神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。

3日間4公演行われる卒業コンサートの初日となる本コンサートには、SKE48メンバーが集結（岡本彩夏、鈴木恋奈は不参加）！大場の門出をステージから盛り上げた。

大場のサイリウムカラーである水色に染まったコンサートホール。『overture』では、これまで大場が参加してきたミュージックビデオの映像が映し出され、会場は卒業コンサート特有の緊張感と高揚感に包まれる。オープニングを飾ったのは『走れ！ペンギン』。この曲は大場がAKB48時代に所属していたチーム4のオリジナル楽曲で、2013年に開催された「AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2013」では、ファン投票によって第1位にも選ばれている。

楽曲衣装であるペンギンのコスチュームを着て、大場と同期の9期生・島田晴香、竹内美宥、中村麻里子、永尾まりや、山内鈴蘭、10期生の市川美織、入山杏奈、加藤玲奈、仲俣汐里、そして、12期生の岩田華怜、田野優花の11人が登場。「大場チーム4」の集結に、会場は2013年の「リクアワ」1位発表時のような高揚感に包まれる。

また、盟友・島田と寄り添いながら歌う光景は胸を熱くさせる。

『大場美奈卒業コンサート＠パシフィコ横浜 Day1～卒業してもずっと可愛くてすみません～?』の様子(C)2022 Zest, Inc. / AEI 画像 8/32
歌唱後、大場たちは客席へ手を振りコンサートは早くも終了する雰囲気に。つかの間、客電が点灯し規制退場のアナウンスが流れるというサプライズに和やかになる会場。客席からのアンコールの手拍子に乗せてステージに俳優の野間口徹が登場した。野間口は大場と『AKB48 SHOW!』（NHK BSプレミアム）内のコント「妄想少女大場」で共演。自分のことを『可愛すぎる』と認識する大場と、マネージャー役の野間口の的確なツッコミが回を重ねる毎に反響を呼んだ。

『大場美奈卒業コンサート＠パシフィコ横浜 Day1～卒業してもずっと可愛くてすみません～?』の様子(C)2022 Zest, Inc. / AEI 画像 11/32
ステージでは卒業前最後のコントを行う大場。野間口とはリモートで打ち合わせを行なっていたというが、実際に合わせるのは本番直前だったという。大場は客席に向けて名ゼリフ「可愛くてすいません」をこれでもかと投げかける。また、度々コント内で名前があがっていた須田亜香里も満を持して登場。舞台経験を活かした抜群の「腹黒演技」に会場からは拍手が沸き起こった。
コント後のMCでは野間口の出演はギリギリまで分からなかったことを明かし、「このコンサートに野間口さんが来てくれなかったら卒業できないと思っていました」という大場に困った表情を浮かべる野間口。

続けて「番組終了後に『卒業コンサートに呼んでね』って言ってくれていたので、約束が叶いました！」と満面の笑顔を見せる大場。最後には、「これからは『大場美奈』としてドラマで野間口さんを追いかけて、新しい姿をお見せできるように頑張りたいです！」と感謝とともに女優としての決意も述べた。

ここからはライブパフォーマンスへと戻り、SKE48メンバーで『パレオはエメラルド』、『恋を語る詩人になれたくて』、『夏よ、急げ！』を連続で披露。会場はSKE48特有の熱気に包まれた。「平日の金曜日に集まってくれてありがとう！本当に本当に今日ここに来てくれているだけでとっても幸せです」とMCでファンへ感謝を述べる大場。メンバーへは久しぶりの関東でのコンサートということもあり、煽りを気味に気合いを高める。

続いてのブロックでは『黄金センター』、『アンチ』、『抱きしめちゃいけない』といったAKB48の楽曲を、大場厳選の歌唱メンバーで披露していく。歌詞の情景にメンバー毎の背景が重なっていく。大場、谷、山内による「イ世期」（他グループからSKE48に移籍してきた3人）による『僕は知っている』では、落ちサビで今後もSKE48で活動する谷をセンターにするという大場、山内からのエールを込めたサプライズも！不意の出来事に谷は感涙した。

MCを挟みここからは大場がリーダーを務めるチームKIIのブロックへ。前任の古川愛李からリーダーを託され、ちょうど7年前の2015年4月1日から始動した「大場チームKII」。最初はもちろん自己紹介ソング『18人姉妹の歌』から。

昇格した10期生も含む新バージョンをお届け。ステージの雰囲気をガラリと変える『誰かの耳』、KIIらしさを体現する『DA DA マシンガン』と振り幅の大きいパフォーマンスから、常に楽しいことを追求してきたチーム性を感じさせる。KIIブロックのラストはチームのはじまりの曲である『愛の数』を爽やかに歌い届けた。

ステージには再び「大場チーム4」のメンバーが登場。
「AKB48」の掛け声ととも始まる『RIVER』でmステージは一気にAKB48のステージへと変貌していく。続く『ヒグラシノコイ』では、「僕の太陽」公演でペアを組んだ竹内美宥が、『右肩』では島崎遥香が登場し、ステージでは笑顔の花が咲く。

そして、『夕陽を見ているか？』では「大場チーム4」が再び集結。横一列で肩を組んで歌う姿に、在りし日の秋葉原での劇場公演の光景が重なる。MCでは、チームカラーである黄色のサイリウムが灯った客席へ大場は感謝を述べる。「同期やチーム4のメンバーと時間をたっぷり使いたくて・・・」と、このブロックを設けたことを説明。また、大場の卒業により「大場チーム4」は全員が卒業することに。入山は「『オバディ』おめでとう」と懐かしのあだ名呼びで祝福する場面も。また、今回のために用意されたという衣装について、中村は「またこんなに可愛らしいアイドル衣装を着れるとは思わなかった！」と感激した。さらに山内は再びこのメンバーで集まる機会を模索し、誰かが現役復帰するしないという中村の意見に、島崎が「私が復活しましょう！」とすかさず挙手。どよめきの中「一言も喋らないと思ってたのに！」と驚く大場を横目に、島崎は「爪痕を残さないとね」と笑顔を見せた。

再びセットリストはSKE48のブロックへ。『前のめり』、『Stand by you』など、前向きな心境にさせてくれる楽曲が続く。本編最後には『タンポポの決心』を全員で歌いアンコールへ。

会場からの手拍子に誘われ、スポットライトを浴びて再びステージに登場した大場は、須田亜香里、古畑奈和らと『センチメンタルトレイン』を歌唱。この曲は、2018年に行われた「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙」で、自己最高となる第8位を獲得したときの楽曲だ。その後、大場のこれまでの軌跡を振り返る映像が上映され、ソロ曲『生まれ変わっても』を水色のサイリウムが灯る客席へと届ける。卒業ドレスはAKB48の赤いチェック柄と、自身のサイリウムカラーを表現したブルー系に、オレンジのチェックが入った仕様に。

「本当に本当に、私は約13年とっても幸せでした。それは、皆さんの支えがあったからこそです。絶対に『さようなら』は言いません。また違った形で、新しい形で皆さんと新しい思い出を作っていけるように5月からまた一歩一歩頑張っていきたいと思いますので、またそのときはよろしくお願いします」と、涙をこらえながらスピーチ。「SKE48に来てくれてありがとう」と、ファンから声をかけられることに対して、「私はSKE48のオーディションを受けたメンバーじゃないからSKE48に来る運命って本当に奇跡に近い確率だったなと思うし、自分がこんなにもSKE48というグループに馴染んで、こんなに幸せな人生を送れると思っていませんでした。だから、SKE48に来た私を受け止めてくれて、皆さん本当にありがとうございました。アイドル人生の最後がSKE48でとってもとっても幸せです」と感謝の気持ちを述べ、再び集ったメンバーたちと『遠くにいても』を想いを込めて歌唱。

再びスクリーンには、横山由依、梅田彩佳、松井玲奈などゆかりのあるゲストからのメッセージが上映された。メッセージを受け取り大場は、「ちゃんと感謝の気持ちを言えてなかったので・・・」とメンバーの方へと振り返り、「本当に本当に楽しい時間を一緒に過ごしてくれてありがとうございました。みんなと出会えたことが、SKE48に来てよかったと思えたことです。私から伝えたいことは、みんなはせっかくSKE48のメンバーになれたから、しっかりSKE48で居られる時間を思う存分楽しんで、みんなで仲良く進んでいってください」とメッセージを残した。