【写真】卒コン終了後の気持ちを語る古畑奈和
9月24日、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48に所属する古畑奈和の卒業コンサート「古畑奈和卒業コンサート@日本ガイシホール ~ハニーフェス~」が、愛知・日本ガイシホールにて開催された。
SKE48メンバーの卒業コンサート会場として馴染み深い日本ガイシホール。



【大人メンバーたちのノリノリな姿にほっこり】
『overture』の前に古畑は、ステージ中央に置かれた蜜壺からひょっこりと顔を出しコンサートの開会宣言をすると、研究生から昇格して初めて所属したチームE時代の楽曲『みつばちガール』を歌唱。コンサート名にふさわしいこの楽曲を、この日は都築里佳、松本慈子、青木詩織、荒井優希、江籠裕奈、北野瑠華、日高優月、井田玲音名、鎌田菜月、熊崎晴香、斉藤真木子、谷真理佳、福士奈央と共に披露。大人メンバーがみつばち衣装を着てノリノリで踊る姿に会場はほっこりとした空気に包まれた。




【台風の影響の中スタートした卒業コンサート】
『overture』で盛り上がった会場のテンションをさらに底上げするように、火柱が上がったステージで古畑は表題曲初センターに抜擢された『FRUSTRATION』をメンバーとともにパフォーマンス。頭をぐるぐると回す「獅子舞ダンス」の激しさからもコンサートへかける気合が感じられる。『チャイムはLOVE SONG』では中央のムービングステージに一人で立ち、会場を見渡しながら全方位へ笑顔を運んだ。さらに、『アイドルなんて呼ばないで』では11期研究生をバックダンサーに従えて登場。チアリーダーに扮した11期研究生はポンポンを振り回しながら「LOVE」の文字を作り出し、初々しく可愛らしい姿も見られた。
MCでは、前日からの台風の影響について、「今日お客さん100人くらいだと思っていたの」と不安に思っていたことを明かした。また、会場全体を埋め尽くすサイリウムの光を見渡しながら、「たくさんの方が来てくださってすごく嬉しいです」と笑顔。「あとどうですか?古畑さんの久しぶりのアイドル衣装は?」と後ろを向いて衣装の腰のリボンを揺らす古畑に、メンバーからも「可愛い!」の声が上がった。「ハニーフェスだからこそなので、みなさん楽しんでいただければと思います」と続けた。
また、斉藤から1曲目に披露した『みつばちガール』について、大人メンバーでユニットを組んだことについて問われると、「普段態度が大きめな人たちを従えたかったというか、私のコンセプト的には私が女王蜂でみんなが働き蜂みたいな」と明かし、密かな願望を形にしたようだ。




続いてのブロックでは古畑がサックスを持ってステージに登場。『愛してるとか、愛してたとか』を弾き語りで届ける。リズミカルなピアノの伴奏とファンからのクラップ、そして色っぽいサックスの音色がガイシホールをエモーショナルな雰囲気へと変えていく。『バラの果実』からは期別毎のメンバーとコラボした楽曲が次々と披露され、『Ambulance』は7D2(7期生とドラフト2期生の総称)のメンバーがセクシーなナース衣装を着て艶っぽいダンスで魅せ、曲の世界観と歌唱力で聴かせる『10クローネとパン』を2期生・斉藤&ドラフト1期生と、AKB48チームK兼任時代に参加した『細雪リグレット』は6期生までのメンバーでそれぞれ披露し、冒頭の『みつばちガール』とのギャップを見せた。
【可愛い&重い。古畑奈和とのエピソードに会場驚嘆】
松本慈子の進行で始まったMCコーナーでは、『古畑沼』にハマったメンバーたちによる古畑とのエピソードが順に明かされた。10期生の林美澪はボイスメッセージでのやり取りについて明かし、「一つ前の文章で温かい言葉をいただいて、それが尊すぎて叫びを(ボイスメッセージで)送りました。



そんなMC後にスタートした『アンテナ』では、古畑がアイドル衣装を手に持ち、お気に入りのメンバーに着せるというやりたい放題の演出も。捕まった大谷悠妃、中野愛理、相川暖花は『シャララなカレンダー』の間奏中に萌え台詞を古畑に言うコーナーに参加させられた。中でもチームが同じ中野からの「今日が終わってもずっと一緒にいてね。離れないでください」の台詞に、古畑が思わず猟奇的に抱きつくシーンも見られた。『毒リンゴを食べさせて』では先ほどのMCで古畑への愛を語っていたメンバーたちが、古畑が手渡す毒リンゴを食べるパフォーマンスで次々と倒れていく。怪しげな雰囲気の中で披露した『毒蜘蛛』では、松本、岡本、伊藤、林が真っ黒な衣装で「悪いおねーさん」になった古畑に身を任せるダンスでセッションした。



【高柳明音、『私のハニー』古畑奈和とやりたい放題で会場はミッドナイトな雰囲気に】
コンサートの後半戦には卒業生の高柳明音が登場。かつてSKE48劇場で行われていたミッドナイト公演で話題となった『従順なSlave』をプレイ。昼間にも関わらず会場を艶めかしい真夜中の雰囲気へと変貌させ、そのまま『I'm sure.』へ。
チームKIIのリーダー&副リーダーコンビの太田彩夏&青木詩織、チームEの熊崎晴香&福士奈央はコントで笑いに走る中、チームS代表として出場した「みよまるーちゃん」こと井上瑠夏(S)と野村実代(M)は、途中でSとMが入れ替わるという高等テクニックで「壁ドン」シチュエーションを演じた。これには高柳も大絶賛。演じた井上は「MCの中で一番緊張しました」とコーナーを終えて肩をなでおろした。8期生で同期の2人だが、共にドラフト2期生の候補者でもありSKE48加入前から交流ある関係。私見だが、井上が言う「8年間も何もない。






続くブロックでは各チーム毎に楽曲を披露。チームEとは『#好きなんだ』、チームSとは『センチメンタルトレイン』と、それぞれ古畑が選抜総選挙で選抜メンバーに選ばれ参加したAKB48の楽曲を、チームKIIとはチーム楽曲『蹴飛ばした後で口づけを』を熱唱し、そのまま古畑がSKE48の選抜メンバーに初めて選ばれた楽曲『美しい稲妻』へとセットリストは進んだ。

再びメンバーがステージに揃ったタイミングで、赤いチェック柄の衣装を着た古畑は、「一年間どんな季節もみんなと過ごせてすごくすごく楽しかったです。気持ちを込めて歌います」と、『片想いFinally』、『花火は終わらない』、『言い訳Maybe』、『12月のカンガルー』と四季を表現した楽曲を連続で届け、『僕の太陽』を歌い本編は終了。






【「私と一緒に笑顔の交換をしてください!」】
古畑のこれまでの活躍をまとめたVTRが上映された後、アンコールではゴスペラーズの黒沢薫がプロデュースした卒業ソロ曲『ひかりさす』を歌唱。ステージライトに輝くティアラがまぶしいロイヤルブルーの卒業ドレスをお披露目した。再びメンバーをステージに呼び込むと、「本当に最後になりますので、みんなで楽しくこの歌を歌いたいと思います。みんなで楽しみましょう!」と告げ、『アイシテラブル!』を全員でパフォーマンス。最後の楽曲となった『To be continued.』では、メンバー一人ひとりとハイタッチを交わした。
最後に古畑は「卒業するのが不思議なくらい、まだSKE48にいられるだろうなって思っちゃうぐらい、長い長い時間をここで過ごしてきたと思います。また道は変わるけど、『古畑奈和』としてはまた別の道を歩んで行こうと思っています。
なお、古畑の卒業公演は明日9月29日にSKE48劇場にて実施される。